「かわいそうに」、「お気の毒に」、が

言えないとしたら、

じゃあ、なんと言えばいいのだ。

 

吃音の子どもの治療のため、

相談に訪れた親に、

少し話しを聞いたあとで、

「軽い吃音ですね」

「吃音は治りませんよ」

など、簡単に応答する専門家がいるという。

 

吃音の症状は波が大きく、

一見したくらいでは、分からない。

吃音が治らないとか、証拠でもあるのだろうか。

(私の場合は10歳から吃音で、50歳で完治した)

 

あるいは、

ある症状で医療機関を尋ねる。

体面した医師は、少し話しを聞いて、

・・・のようですね。心配いりません、

少し様子を見ましょう、とか言う。

 

初診の場合は、少なくとも30分は必要。

患者の多くは、自分の現状を分かっていない。

周辺の症状だけ訴え、肝心な情報を伝えないことが多い。

医師は、隠れた情報を探し出す探偵のようなもの。

 

例えば、

本当に困っている人は、

助けを求めたりしない。

助けてと言えるのは、

それだけで、かなり恵まれている。

 

昨日、ブログを見ていたら、

美容師の平均的年収は、30代で300万くらいとあった。

固定給15万に歩合給が約10%程度。

カットだけで1万の所も、1500円の所も

技術には大差ないとあった。

初めて知った。

 

オーストラリアは、最低賃金1530円。

日本は韓国とだいたい同じレベル。

日本の労働環境の悪さで、

移民を目指す人達に、魅力を失いつつある。

 

日本の労働者は、

本当にバカにされているのだと思う。

 

先日、当市の社協の人と話したら、

2百名も職員がいるのに、

組合もないという。

働く人は、どうして自分を守ればいいのだ。

 

私もそうだが、

自惚れが強い人は、

簡単に判断する傾向がある。

「かわいそうに」

「お気の毒に」

 

そんなに簡単に

相手のことが分かるはずないのに。

 

じっと目を見て、

こころを一杯に広げて、

相手の気持ちを受け止めることしか

方法はない。