受験勉強中心の教育。
今の日本教育。
どこが一番、問題か。
というと。
子どもたちのこころに強烈な偏見を
植え付けること。
幼い頃から、
非常に狭い特定の価値観を
脳にインプットされ続ける。
まるで、
アヒルの子が親を間違えて追いかける
刷り込みのように。
特定の知識の記憶(歴史や地理など)
特定の能力(数学や語学)
人の文化は多様で豊富だが、
その中の、ほんの一部の知識と技術(数学など)だけを
此の世に、大切なものは他にない、という
一貫した強烈な信仰のような強さで、
価値観を刷り込む。
学校教育の実態。
その結果、
どういうことが生じるのか。
受験で人は選別されるという、
偏見に満ちた子どもたちが大量生産。
そして、
批判精神のない教師の大量生産。
当然、社会の生産性は低くなる。
数学や英語など主要教科が
良くできる生徒がいると、
親も教師も特別扱い。
当然、
その生徒に、過大な自尊心が芽生え。
できない生徒を馬鹿にするようになる。
自分は特別なのだと、過大な自己評価。自己肥大。
大学卒業後、エリートコースに乗って
官僚とかになると。
権限が大きいので、さらに慢心するようになる。
幼い頃から植え付けられた価値観は
そう簡単には、変わらない。
多くの官僚の不祥事が報じられているが、
要するに、人の意見は聞かなくなる。
周囲の反対者を遠ざける。
自分の優越感が維持できる環境を好むからだ。
エリートコースではないが、
その末端を歩む、
学校の教師も、
受験や学歴など、
歪められた優越感を抱き続ける。
中学生くらいになると、
教師よりも、優れた感性や知性を持つ生徒は
約10%はいる。
そういう生徒は、マンネリ教師に批判的になる。
面従腹背で、外には出さないだろうが。
そんな生徒に対して、教師はどのように対応するか。
あくまで、教師として上に立つのか、
それとも、学び合う対等の関係がつくれるのか。
今の教師は、上に立つ関係しか知らない。
経験がない。
特定の価値観で教育され、
さらに、職場でも、同じ価値観を強制される。
学校教育の現場で、
教師のほぼ大多数は、
多様な価値観に敵対心を抱くようになる。
これでは教育がうまくいくはずがない。
子どもたちは健全には育たない。
今の子どもたちの活力のなさ。
さらに、日本の労働者の意欲のなさ。
真面目に働くけど、
それ以上のことはしない。
最低限で満足。
日本の生産性が低い、原因がここにある。
どんなに優れた人でも、
組織のトップで、
10年もやっていれば、
大概はダメな人間になる。
馴染んだやり方しか、
しなくなる。
自分の偏見と戦うような
無謀な冒険はしなくなる。
トップでなくても、
同じ職場で10年も勤めれば、
大概の人は、
意欲がなくなる。
多様性を尊重できる優れた上司がいれば、
違うだろうが。
上司が固定した価値観を持つひとだと、
大概の人はダメになる。
日本の生産性が低い、原因はここにある。
つまり、
日本の教育が受験偏重で
子どもたちから活力を奪っている。