先週は、市長へ提言を出した。全文を載せる。

 

昨年は、子どもの貧困の実態調査について提言しました。

 

今回は、当市広報のイメージアップ、全国広報コンクール受賞を目指す読み物となるように願い、提言します。

 

自治発展のため、市民と行政が共に創るまちづくりを目指す、市長さんの市政方針に賛同するものです。

しかしながら、現状、パブリックコメントや公募委員応募者数などで明らかなように、市民の市政へ関心は、高いと言えません。

 

昨年4月から、市民参画推進審議会の公募委員として市政の片鱗に触れ、市職員と接し、わずかながらも仕事ぶりを垣間見ることができました。

市政の現場で、どんなことが行われているのか、その実態を広く知ってもらうことこそ、市政への関心を高めるのに、最も有効な方策ではないか、と感じるに至りました。

 

市政情報を市民に伝えるツールは、ケーブル等多種ありますが、広報が一番、市民に親しまれている媒体ではないかと思います。

現状の広報は、お知らせ記事中心で、読みものとしての魅力に欠けると感じます。

市長さんもご存知のように、全国広報コンクールで受賞している「七尾ごころ」(石川県七尾市の広報誌、さかもとみきさんのブログで丁寧な解説あり)、月1回発行、担当職員は2名と書いてありました。

当市の広報も、この程度くらいには脱皮できると思います。

 

市民に関心を持って欲しい情報や、興味ある記事で紙面を工夫すれば、もっと市民を引きつける広報へと変身を遂げるのではないかと期待します。

 

今、ちょっと考えただけでも、色々な案が浮かびます。

1つ、地域の夢プラン策定実行過程を詳細に取材し、苦労を記事にするとか。

1つ、新規開店した珍しい店を、密着取材するとか。

1つ、介護支援センターの一日を取材するとか。

1つ、中学校に出かけて、子どもたちの日常や教師の多忙さを取材するとか。

1つ、生活保護や福祉課などに密着取材して、職員の苦労を取材するとか。

1つ、公民館職員の活躍を取材するとか。

1つ、デイサービス施設に出かけて、一日密着取材するとか。

1つ、障害者の日常を取材して、職員との関わりを取材するとか。

1つ、ごみ収集車に乗って、現場の苦労を取材するとか。

1つ、民生委員や福祉委員の日常活動を取材するとか。

1つ、議員さんに密着して、勉強ぶりを取材するとか。

1つ、徳山湾海底を取材し、過去の汚染の歴史や現状を伝えるとか。

1つ、観光資源を新たに発見し特集するとか。

1つ、30代若者の結婚の難しさ、母子家庭の苦労、シングル特有の問題などを取材して特集するとか。

1つ、地域の課題に取り組んでいるボランティアグループに密着して苦労や夢などを特集するとか。

ちょっと、考えただけで、すぐに沢山考えられます。

 普通の市民は、当市で暮らす人々の実態については、ほとんど知りません。

もちろん、市の職員の苦労もです。

 市政への関心は、暮らす人々の日常への関心から生まれます。

 地域の活性化も、この延長にあります。

 

もし、広報担当の職員に、時間も人員の余裕もないようなら、取材ボランティアを募り、協力してもらう手法もあると思います。

大学に協力を依頼、学生の実地勉強の場とする方法も考えられる。

また、広報をより良くする行政・市民の協同事業として、広報課の応援団のようなボランティア組織を作る方法もあるかもしれません。

どちらにしても、紙面編集なども、知恵を集め工夫しなくてはいけないので、

広報課の下請けのようなボランティア組織では、参加者の意欲を高めることが難しいと思います。職員とボランティアが共に、対等に力を合わせる仕組みが必要かもしれません。

 

 ちょうど、市は「しゅうニャン通信」発行を始めました。遊びこころもあり、まさに、広報イメージアップのための、ボランティア募集には、最適の時期ではないかと思います。

 

 留意すべきことは、市長さんの任期中だけの人気取り企画ではなく、永続性のある広報改革に取り組んで欲しいと切望します。

 

 当市の広報が、全国広報コンクールで受賞されるくらいに、読者を引きつけるものになれば、市民の市政に対する関心も高まり、かつ全国的に当市をアピールする機会ともなり得ると思い提言します。