いじめをなくす その8

 

いじめと喧嘩の違い。

 

喧嘩は、大小いろいろ。

個人対個人から、国どうしの争い。

どちらも、戦意がある。

「負けてたまるか」

理由や正義は、都合の良いように創作される。

戦前の日本対アメリカの戦争も同様。

 

いじめは、戦意のない相手をいたぶること。

相手が苦しむのを見て、楽しむ。

サディズム。

いじめる側にある内部不満が、発散される。

 

集団内に、不満や

行き場のないエネルギーがたまると生じる。

たまたま相手が見つかると、

そこが攻撃される。

 

一番怖いのは、

戦意がないと思っていた相手が、

突然に豹変すること。

 

いじめっ子が一人で油断しているとき、

襲いかかる。

大事件が起こる恐れがある。

 

集団でいじめている間は、安心だ。

多勢に無勢で、逆襲もない。

 

普通、いじめは公然とされない。

いじめる側も、やましいと認識しているから。

 

もし、教室内で公然とされるなら、

クラス全体と担任教師に、

大きな問題があるだろう。

 

その時は、

クラスや担任を全員、

入れ替えねばならないだろう。

 

いじめは

集団の病理現象。

その集団に、

治療しなくてはいけない病気があること。

 

複数のクラスで生じるなら、

学校全体が病気になっている。

 

当然、

内部の人間には病識はない。

外部の人が入り込んで、

実態を体験するしかない。

数ヶ月かかるだろう。

 

つづく