いじめをなくす その5

 

教師の立場で考えてみる。

 

生徒たちが、学校で見せる顔は、

学校用につくられたものだ。

学校での人間関係のために、つくられた顔。

生徒の特別な面だけを現している。

 

生徒は自分の一部しか

学校で見せない。

 

家庭では、別の顔。

放課後の友人どうしでは、別の顔。

 

生徒の全貌を知るには、

学校外に出る必要がある。

(全貌と言えども、当然限りがあるが)

 

生徒の家庭訪問して、

生徒の部屋で話し合ったり、

できれば、夕食に同伴できれば最高だが。

家族のことも知る必要がある。

 

様々な努力して

生徒の特徴を掴まなくてはいけない。

 

しかし、

教師自身の感性や経験が乏しいと、

いくら多くの情報に出会えても、

有益な知として栄養にはならないだろう。

 

担任の生徒が30名もいれば、

全部の家庭を回るにも、

少なくとも2ケ月は要する。

 

生徒の特徴が掴めないと、

争いことが起こったとき、

その生徒に適した対応ができない。

 

同じような問題でも、

無視していい場合もある。

簡単な助言だけでいい場合。

真剣にかかわらなくてはいけない場合。

しばらくは密着が必要な場合。

あるいは、警察など外部の専門家の支援を要する場合。

など

色々千差万別。

 

ワンパターンでは対応できない。

 

教師という仕事には

神のような能力を要求される。