いじめをなくす その4

 

いじめと関連は薄いかもしれないが、

日本社会の閉塞性、

すなわち

自由や活気の欠乏、生産性の低下、意欲のなさ、

内部に不満がたまる要因を取り上げる。

 

まず、

価値の多元性を認めない空気がある。

 

「世の中に役立つものが良いこと」と

幼児から

子どもたちは、固定した価値観で教育される。

 

教師に素直に従い、不満は言わない。

集団が一つの方向に向いて、

効果的にものごとを進める。

 

学習に役立つことはよいこと。

成績の向上もよいこと。

異論は認めない。

授業妨害は許されない。

 

学校の役に立つ行動は認めるが、

学校の規律を乱すことは、許されない。

 

とても狭い価値で、

全てが判断される。

 

役に立たない人は排除される。

障害者なども、その中に入るかもしれない。

 

ひとが生きることで

一番大切なのは、

本人が人生を楽しむことだ。

 

楽しむために他を犠牲にするのは、良くない。

当然。

 

しかし、

障害者などは一般に、

個々の楽しみを追求する前に、

犠牲を強いられる。

あなたは、我慢しなさい。と

 

少し変わった子どもたちも、

集団に入ると、

犠牲を強いられる。

あなたの好みは認められない。

皆に合わせなさい。と

 

集団の目標は一つなので、

目標とそぐわない、

役に立たない人は

邪魔になるのだ。

 

ひとの人格は多種多様なので、

一つにまとめることには無理がある。

それなのに、

一つにまとめようとする。

生産性向上、成績アップ。

 

では、どうするのか。

一つの目標を無理強いしないことだ。

 

まず、各学校にある、

教育目標のような

つまらない、題目は止めること。

 

校歌などは複数つくり、

その時の気分で変えればいい。

 

各人の勉強の仕方、宿題の配分、

教科の進み具合、などは

各人の成長と個性に合わせてする。

 

要するに、

一斉授業はしないのが一番よい。

 

役に立たないことの中に、

人生の価値がいっぱいある。

ことに

気付くような教育や企業に

なって欲しい。

私は思う。