47年も会っていない、昔の知り合い。
青春の短い時期、交友した記憶はあるが、
しっかりとした思い出を作りえなかった浅い関係。
そういう年下の友人に、
今回、手紙を書くことにした。
懐かしいからだ。
青春は人生の中で、
一番輝いている時期、いうのが普通だろうか。
人によりそれぞれだが。
私の場合、
青春はひたすら無駄に過ごした時期。
大切ないのちのときを、考えもせずに投げ捨てた、
という思いが強い。
分かりやすい比喩で言えば、
シベリアに10年くらい流刑に処せられたような印象。
刑期が終わるのをじっと我慢して待つだけ、
忍耐と鬱屈と屈従の日々。
何の罪かと問えば、
吃音・我がまま・自堕落の罪が、それに当たる。
ほぼ、何もしなかった約十数年。
善意にとれば、何もできなかった日々。
収穫といえるのは、
妻をめとったくらい。
そんな印象が強い。
無事に生還できたとき、
やっと、自分の人生を取り戻したと、