天使のひとみ

娘が意識不明のとき、約半年。
その間、娘はリハビリと食事以外は
ベッドで過ごしていた。

病気前と著しく変わった点があった。

目、瞳の表情だ。

澄みきって、
まるで赤ちゃんのまなこ。

天使のひとみ、だった。

 

ひとが生きるということは、
目が濁っていくことだと
実感した。