痛み、疲れ、発熱、しびれなど
身体が発するメッセージが何を意味するか、
自分の身体ながら、人は全く無知だと言ってもいいだろう。
痛くて我慢できないとき、人は医療を頼る。
医学は人体についての実証的な科学だから利用できる。
しかし、ガンや細菌感染や骨折など、原因明確なものを除き、
原因不明の場合も多い。
ストレスや老化など、身体の自然な働きによるものだと、
多くの人は対応できない。
そこで、昔なら加持祈祷、
今どきは、科学もどきの免疫療法や気功などにすがるしかない。
私も禅を30年。昨年からは気功も一部取り入れて
毎日1時間以上は座禅をしている。
痛みなど人の感覚は、脳が作り出すということはすでに分かっている。
実験は簡単。
暗示をかけると、エンピツで触るだけで、
火傷の症状が出現して、
そこに痛みが起こる。
ただし、人に暗示をかけるには特別な訓練が必要になる。
人は明確な原因もないのに、突然、
歩けなくなったり、目が見えなくなったり、
時には、全身が動けなくなったり。
時には別の人格に変身したり。
死んだはずの人が墓から起き出すこともある。
ガンなどの慢性疾患は、ストレスが誘因というのも、
最近の研究で明らかになっている。
遺伝病であっても、全ての人が発病する訳でもないらしい。
やはり、ストレスや食生活などの環境が影響する。
人のこころの病は、未だに原因不明のものが多い。
精神病薬が開発され種類は増えたが、
どの程度有効であるのか、疑わしい薬も多い。
人のこころについて、
現代人は全く無知に等しいと、
私は思っている。
そうでなければ、
子どもたちのいじめ問題くらいは
とうの昔に解決しているだろう。