昨日、同級生Aを訪ねた。

古希同窓会の通知が目的。

転居後の新住所が不明で、往復はがきは出していない。

しかし、最近になって家が分かった。

 

Aと私は、家が近所だった。

私たちの町内は、同級生だけで10名以上もいた。

だから、顔は知っているが、親しく話したこともない。

 

約30年前、私は実家から数百メートルの所に家を建て、

15年前から両親の世話に毎日通うように、

その頃から、近所のスーパーなどで

Aと顔を合わせるようになった。

時に、短い立ち話をした。

 

Aは骨粗鬆症で背骨が曲がり、

リウマチもあり、少し体が不自由。

独り身で自活している様子で、

出会うたびに、

「えらい、しんどい」と言っていた。

 

数年間から体調を崩し、

入院などして、どこかへ転居した。

 

昨日は久しぶりの再会。

民生委員から話を聞いていたとおり、

日常は、ベット上の生活。

ベッドのそばにポータブル。

外出はできなく、

買い物などもヘルパーさん任せという。

 

話はできるから、

痴呆ではないと感じた。

 

しかし、本人から、

前向きに生きようとする意欲が感じられない。

 

なげやりな気持ち。

身体が悪くなってから、

成り行きに任せるようになったのだろう。

 

子どもはいない。

多分、親身になって世話する人もいないのだろう。

 

私も、歩いていける距離ではあるが、

これから、年に数回も訪ねるかどうか、

わからない。

 

今まで、親しい間柄ではなかった。

時に出会って、挨拶する程度。

 

まわりに同級生は多いが、

多分、訪ねる人も少ないだろう。

 

私はAのことが気にかかるが、

できることは、

ほんの時たま、訪ねることくらいだろうか。