湯浅誠さんのサイトを眺めていたら、面白い記事があった。

学校の教師は生徒の貧困のきびしさに

うすうすながら気付いているという。

 

家庭訪問で生徒の家を訪ねると、

先生の訪問にあわせて、掃除などして

きちんと応対する。

そこに特別な異常は感じられないが、

先生にはなんとなく裏の事情が察せられるようだ。

 

学校の教師は多忙だ。

教育が任務であり、

生徒の経済的支援は問題外。

 

貧困問題が分かったとしても、

どこにSOSを発したらいいのか、

教師も校長も分からないのが実情らしい。

 

貧困が主原因で、万引きやいじめや虐待や

夜間徘徊など不良行動を起こせば、

勿論、それなりに対応するだろう。

 

貧困が主原因での学業不振や怠けなどは

多くの場合、放置するのが普通だろう。

勉強嫌いの生徒は多い。

 

夏休みに体重の減る生徒がいたとしても、

学校ではどうしようもない。

 

お腹がすいて授業に集中できない生徒がいても

先生の責任ではない。

 

都の調査によると、

貧困家庭の約30%が福祉制度や窓口さえも知らないという。

 

学校も家庭も、

貧困問題は、

どこに訴えていけばいいのか、

知らないのが、

今の日本の現実らしい。

 

嘆かわしいことだ。