農耕定住社会になる前、

人類が50名前後の小集団で移動しながら、

狩猟採集の暮しをしていた時代。

集団のリーダーが愚かだと、奴隷か死が待っていた。

リーダーが誰になるかは、集団の生死を決める重大事。

 

さらに、集団のまとまり、団結力、役割分担、

集団の一人一人が力を発揮できる仕組みにないと、

戦にも勝てない。

集団の全員が一致協力できる体制づくり、

すなわち、自治のあり方が重要だった。

 

現在、地域社会のリーダーは、少々問題があっても、

なんとかやれる。

地域社会といっても、数千人以上のレベルだから、

実態は集団指導制。

一人のワンマンによる独裁は稀。

 

身分制時代や封建時代が長い間続き、

人々は支配されることが当たり前となり、

自治の精神を失ってしまった。

 

21世紀、この国の民のほとんど、

自治の気持ちを失っている。

 

選挙には行くけど、

選挙が終わって、議会の傍聴や、行政の監視や、

行政評価まで考えて、参画や協働を実行する人は

とても少ない。

 

未来は暗いわけだ。

 

つづく