長い間生きて、といっても69年だけど、

この世で色々と体験、

明白に分かることがある。

 

その一つは、未来。

これからの地球人類社会がどうなるのか。

はっきりわかるのは、

百年もすれば、国境はなくなるということ。

多分、国家もなくなっている。

 

イスラム国の戦争が続いている。

アフガン・イラク・リビア・シリアと続く戦争。

戦死者だけでも百万を超えている。

難民や負傷者も考えたら、すでに千万を超えているだろう。

そのほとんどが非戦闘員。

子どもと女性が中心だろう。

 

イスラム国は世界中を敵にしている。

自爆する戦士が目立っている。

第二次大戦で日本の若者が自爆攻撃したのと同じ愛国精神。

テロだと言い、特別に悪いことのように宣伝しているが、

かつての日本の若者の姿を見てしまう。

 

圧倒的な敵軍に包囲され、

捨て身の自殺攻撃。

若者たちの心情を考える。

 

もちろん、英雄的な行為と讃えるわけにはいかない。

神風特攻隊も国内では肯定的に評価されているが、

外国では違う。

彼らの祖国は戦争の只中。

おそらく、戦後に彼らの祖国はないだろう。

彼らの献身的な行為が記念館で讃えられることはないだろう。

 

イスラム国が生まれるには、長い歴史がある。

戦争の犠牲者は、特別に配慮されなくてはならない。

今回、ダッカの犠牲者も同様だ。

難民・移民拒否はよくないと思う。

日本も率先して受け入れるべきだと私は思う。

 

21世紀は、世界中の貧困、格差、差別、奴隷など、

経済的な諸問題が、大きなうねりとなる時代。

加えて、大規模な自然災害が発生、

干ばつ、地震、火山の噴火、飢饉、疫病、

人類社会が一体となり対応しないと、

乗り越えられないと思う。

 

すなわち、税などの共通ルール。

司法の共通ルール。

警察や治安などの共通ルール。

 

そして経済活動の共通ルール。

教育や福祉などの共通ルール。が

国際社会の連帯で作られないと、

人類には未来がない。

 

その結果、国境も国家も消えていく。

 

つづく