愛とはなんだろう。
愛するとは?
異性を求める気持ちは、本能から生まれるが、
知性で昇華したものが愛だけど。
自分の好みや利を、第一にするのではなく、
どうすれば相手が幸せになれるのかを、
一貫して希求する、
それが愛だと思う。
自分の気持にこだわっていては、
相手の視点で考えることができない。
相手のこころに寄り添うこともできない。
客観的に大きな視野で相互の関係をとらえることもできない。
要するに、
人を愛するには、
まず、自分の問題を整理して、
人として成熟し自立しなくてはならない。
それが前提なのだろうが。
私のように、生い立ちの過程で多くの問題を
背負った人間が、一定の成長を遂げるまでには
かなりの時間を要する。
私の場合、
40くらいで、吃音やらあれこれの難問も先が見えて、
ボランティアに精を出せるようになった。
その段階で、ようやく、自立できた。
だから、40くらいで、人を愛する資格を得たと言える。
若い頃は、
自分も問題を抱え、
相手も全く別の問題を抱えて、
それぞれが未熟。
自分のこころも分からず、
感情もコントロールできないもの同士が、
広い視野で相手の幸せを考え、
自分の益よりも相手の幸を第一にする愛など、
できっこないのが当然。
若い頃の愛は、大変だ。
先の見えない、人跡未踏の荒野に乗り出すようなもの。
無謀な大冒険。
それが若い頃の愛。
私の初恋は中学時代。
高校では、いろいろな女子を好きになった。
男性特有の浮気っぽさの発現。
男は本能的に自分の種を多く残そうとする。
一人ではなく多数の女を求める。
逆に、女は、子育てに役立つ男を探す。
多数ではなく、確実に信頼できる、ただ一人の男を。
私の場合、初恋も遅く、性的にはおくて、
好きな子がいても、片思いのまま。
それ以上に進展させようとする気がない。
例えば、高校時代でも、ラブレターを書いたことがない。
書くのは得意だったにもかかわらず。
つづく