「若草の萌える頃」
ジョアナ・シムカス主演のフランス映画。
ストーリーは忘れた。
若い女性と中年の男性数人の物語り。
逃げた羊を追いかける話。
主演の女性の魅力が、
私のこころを強くつかんだ。
その頃の私は、女性を理想化していた。
要するに、無知と思い込み。
女性は、男とは異質の天使、
謎の存在。
圧倒的な魅惑を、
ジョアナ・シムカスに感じた。
シェルブールの雨傘のドヌーブにも感じた。
日本の南沙織にも。
男が女を好きになる。
自然なことだが、
個別には劇的な展開。多分はやり病。
そして、
うなされた熱病は一生続く。
私が思うに、
人生がたかだか百年と言うのは、
ちょうど、この熱病が風化しないで、
火種が残る、ぎりぎりの年月ではないかと。
神さまはいきなことをなさります。