天使と暮らして5

 

娘が意識不明の、約半年。

その間、娘はリハビリと食事以外は

ベッドで過ごしていた。

 

病気前と著しく変わった点があった。

 

目、瞳の表情だ。

 

澄みきって、

まるで赤ちゃんのまなこ。

 

天使のひとみ、だった。

 

生きるということは、

目が濁っていくことだと

実感した。

 

つづく