若い頃に戻りたい、という人もいる。
私の場合、若い頃は、こりごり。
二度と嫌だ。
未来が見えなかった吃音だが、
私は不思議と自信にあふれていた。
吃音に伴う、出来事はいろいろと多い。
中でも2つ。
一つは、約4年間の引きこもり。
小学6年から中学3年の間。
ただし、日曜だけの閉じこもり。
その頃の私は、学校で学級委員などしていた。
友達も多かった。
普通の子は、日曜は外で遊ぶだろう。
私は家で一人遊び。
4年間のすべての日曜だ。
私が思っていたのは、
空想が好きだから、一人遊びが良かったのだろうと。
何故、こんなことをしたのか、
その理由が分かったのは、50歳を過ぎてからだ。
さらに、
大学中退。
正確には除籍(授業料未納のため)。
大きな理由が吃音。
(詳細は長くなるから省略)
表面は強がっていたが、
本心は泣く泣くだった。
23歳の秋。
大学をやめてからが大変。
吃音もあった。
フリーターを続けるしかない。
約20の職歴。
30になってようやく、
勉強に対する不安神経症が消えた。
きっかけは、
一番のアキレス腱の英語の勉強が
できるようななったこと。
(高校で英語につまずいた)
勉強さえできれば、
あとはどうにかなる。
34歳で短大を卒業して資格を得る。
40からはボランティア中心の生活。
50で吃音も完治。
20代は、いくら焦っても、
前に進めなかった。
まるで、言葉が口から出ない吃音と同じで、
意思が行動につながらない。
意思と行動が分離している。
右へ歩こうと意思するのに、
身体は左へ動いていく日々だった。
しかし、幸運もあった。
20代で結婚し、子どもが誕生。
私はフリーターで定職はなかったが。
つづく