
あらゆる不淨(けがれ)を洗い流すかのような浄化の雫(しずく)が地を満たしてくれます。
昨日、ふとした事から、椎名林檎氏の新曲『ありあまる富』を聴きました。
どこか懐かしい感じのアコースティックな雰囲気が溢れ、その切ないメロディーを包み込むように、真理を突いた言霊の歌詞が耳に心地よく流れ込んで来て、すぐにiTunes Storeで購入しました。
僕らが手にしている 富は見えないよ
彼らは奪えないし 壊すこともない
世界はただ妬むばっかり
今の外側の世界の状況を漠然と捉(とら)え、繊細に言霊へと紡ぎつつ、音霊へと昇華しているのを観じます。
もしも彼らが君の 何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
何故なら価値は 生命(いのち)に従って付いている
盗まれていたと思っていたものを冷静に観察してみると、自らにとって、たいして必要なものではない事に気付く瞬間があります。
彼らが手にしている 富は買えるんだ
僕らは数えないし 失くすこともない
世界はまだ不幸だってさ
物質中心の社会に埋(うず)もれている間は、金銭という対価に翻弄され続けますが、その事を手放した人にとっては、全てを与えられている事に気付き、失う不安とも乖離しています。
ものが第一の世界では、その事を声高(こわだか)に不幸と叫び続けます。
もしも君が彼らの 言葉に嘆いたとしても
それはつまらないことだよ
なみだ流すまでもない筈
何故ならいつも 言葉は嘘を孕んでいる
その場を取り繕う為に、感情のない嘘の言葉を並べ続ける事を続けるのか、それとも、光(愛)を込めた言霊を紡ぎ続けるのか、その事を自らに真剣に問い続ける必要を観じます。
君の喜ぶものは ありあまるほどにある
全て君のもの 笑顔を見せて
ほらね君には富が溢れている
降り続く雨の中、この唄から溢れる意図を酌(く)み取りたいと思います。
Photo:優しい姿。
BGM:ありあまる富/椎名林檎♪