12月8日は、大日本帝国海軍がハワイの真珠湾に奇襲をした日である。
アメリカは、この日になると、どのテレビ局も「リメンバー、パールハーバー」と特集を組んで日本人にとっては嫌な日でもある。
最近、「真珠湾の真実」作成者、ロバート・B・スティネット、と言う本が出ている。
長らく語られてきた、「真珠湾ルーズベルト陰謀説」。ABCD包囲網からハル・ノートで開戦へと追いつめられた日本。
「最初の一発」を撃たせるべく意図的に真珠湾に置かれた罠。それにより、厭戦気分が支配する米国民の目を覚まし、英国を助けて枢軸を排除するというシナリオは米国では必要であった。
一方で、開戦近しは既知としても、日本の情報秘匿と無線封止により、時間と場所は知りうるところではなかった。というのが正当な戦史評価でしたが、
しかし、米国の情報公開法(FOIA)と、著者の精力的な調査が次々と明らかにしたのは、日本の暗号は戦前から破られており全てがワシントンに筒抜けだったという事実、無線封止を軽率に破り意図丸出しでハワイ沖に接近していた連合艦隊の情報戦意識の低さは驚きである。
しかし、著者の主張は、ハワイを見殺しにしたこの戦略を暴露して非難することではなく、枢軸と戦う上で必要な措置であったことを認めようというところにある。
真珠湾はもちろん、べトナム戦争、湾岸戦争、そして今戦われている対テロリズムのアフガン空爆にしても、米国の戦争には正義の御旗がつきものである。
いかにしてその御旗を手にするのか、またそれを可能にしている情報戦に対する圧倒的な情熱を見失ってはいけないでしょう。
それと同時に、遅々とはしていても情報公開を進めて行く、もう一つの米国らしい面も、本書の重要な側面であり歴史の真実を探して頂きたいと思っているベンジャミンでした。
