広島交響楽団 第372回定期演奏会

下野竜也 音楽総監督就任記念シリーズ
「三人の会・シューマンに寄す Ⅰ 」

日時: 2017.7.7(金) 18:45開演

場所:広島文化学園HBGホール

指揮: 下野竜也

ホルン: ラデク・バボラーク

曲目:
黛敏朗/ 曼荼羅交響曲
パヴェル/ホルン協奏曲
シューマン/交響曲第2番ハ長調作品61





今回の定期演奏会のリハーサルの日に、
広島交響楽団の下野音楽総監督が、
広島カープ読売ジャイアンツ(!)始球式に登場されました。
(2017.7.4)

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すごい!!!!

ノーバウンドでキャッチャーミットに届く山なりの投球、
これは普通の人ができる技ではないですよ。キラキラ

さすが、常日頃、指揮棒を振っていらっしゃるだけあり強肩ですね!
見直しました。クラッカー

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下野音楽総監督の満足そうなお顔がいいですね。ニコニコ

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始球式前のウォーミングアップのキャッチボールもなかなかお上手でした。
きっと、小さな頃は、野球少年でいらしたのでしょうね。野球


始球式の様子は、こちらの動画をご覧ください。



さて、本題の定期演奏会についてです。

まずは、曼荼羅交響曲

1楽章は「金剛界曼荼羅」、2楽章は「胎蔵界曼荼羅」というタイトルがついています。
梵鐘の中からのコンマス佐久間さんによるヴァイオリンソロが美しかったです。
チーン、と鳴り響いたのは、お鈴?ですよね??
法悦、悟りの光に満ちた曲。。。

弦楽器群が2つに分かれて左右に配置されていました。終演後の交流会の時に配置について質問したところ、これは作曲家黛氏の指示なのだそう。

こんな珍しい曲が広島で聴けるなんて、嬉しいですね。
同じく黛作品の「涅槃交響曲」が広島で聴ける日も近いかもしれません。
下野さんが音楽総監督となられて、広響はさらに進化していかれると確信しました。


1曲目の曼荼羅と次曲では大きくフォーメーションが変わって設置に時間がかかるので、その間に舞台に下野さんが登場して、トークをしてくださいました。

トークの内容は、
「今日は七夕、マーラーの誕生日だけどマーラーは演奏しません」というご挨拶から始まり、「三人の会」の説明。そして、世界的以上宇宙的なホルン奏者のバボラークさんについて。
広島市民にとって、トークはとても親切でありがたいことです。


2曲目は、ラデク・バボラークさんをソロに迎えての、パウエル(パヴェル)作曲のホルン協奏曲

バボラークさんのホルンの素晴らしいこと!!!
2曲目に関しては、その言葉しか見つかりません。
世界一難しい楽器と言われるホルンを、全く難しそうな様子もなく、さらりと演奏。
美しく柔らかな音色に圧倒されました。

アンコールは、コンテンポラリー・ピースで、
ナアマ・タミール作曲の「アンコール・トゥー・ラデク」という、バボラークさんのための曲。
 

休憩後は、シューマンの交響曲2番

とても生き生きとした、推進力のある力強い演奏で、4楽章は喜びに溢れていました。
シューマンの交響曲は、それまであまり好きではなかったのですが、今回の演奏を聴き、初めてよい曲だと思いました。
約46分間、あっという間に終わってしまいました。

※2015年の定期演奏会で聴いたスダーン指揮のマーラー版の2番の3楽章にも感動したことを思い出しました。今回は、技術的にも音楽的にもとても進歩されていて総合的にバランスがよかったです。「よい曲と思った」の一言に尽きます♪♪♪ →スダーン指揮シューマン交響曲第2番(2015年広響定期)についての感想はこちら

この、シューマン・チクルスには、毎回、アンコールがあるそうです。

アンコールは、シューマンの晩年のピアノ作品、「天使の主題による変奏曲」より、テーマのオーケストラ・ヴァージョン。
シューマンが自殺を図る直前に作曲されたので、クララが不吉な曲だと嫌っていた曲。出版も演奏もクララに許されていなかった曲ですが、あまりにも美しい曲なので、最近、たまに演奏されるようになったそう。
美しい小品でした。

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終演後は、ロビーにて、飲み物が配布され、交流会がありました。ビール

広響の演奏会で、たくさんの知り合いや、お馴染みのお客様、そして楽員さんとお話しできることが、いつも、とっても楽しみなのです。音譜

広島県知事の湯崎知事が来られていました。
交流会で、市民に混ざって和やかに会話されるのは、好感度が高いです。ラブラブ
知事は、一昨年、サントリーホールでアルゲリッチさんと広響との共演を聴かれて、サントリーホールの響きに驚かれたのだそうです。
開かれた広島県、これから、ますます未来を感じました。音譜音譜音譜


それから、本日の収穫

7/14に、兵庫県芸術文化センターでの佐渡裕さんの「フィガロの結婚」の初日マチネに行くのですが、
同日夜の、大フィルのバースタイン「ミサ」に梯子できるかどうか、思案していたところ、
顔見知りの音楽通の方に、ミサの開演まで1時間25分あるから、フェスティバルホールへの移動がギリギリ大丈夫と太鼓判を押していただきました。
(その方も行かれるそう!)
西宮北口駅で阪急に乗るまでが時間がかかりそうですが、梅田からはタクシーを利用するようアドバイスしてくださいました。
広響事務局長Iさんも、バースタイン「ミサ」は、絶対に聴くべきだとおっしゃいましたし、

ついに、決心しました!

来週のことですが、楽しみが増えました。

翌7/15は、すみトリで秋山先生&新日本フィルのオール・フランスもの。





始球式のツイッターをご覧ください。









7分40秒ほどありますが、こちらもどうぞご視聴くださいませ。


※追記※
下野さんと読響つながり、ということで、、。
この日の同時刻に東京芸術劇場で飯守&フレイレの読響名曲シリーズに大感激したと実況報告がありました。フレイレのピアノも読響の弦も素晴らしすぎて言葉が出ないとのこと。打楽器も巧かったそう。
今年は、読響名曲と土曜マチネ、N響Cプロ、都響A・Bの会員になっている娘ですが、感動のLINEが来ることは滅多にないので、よほど素晴らしかったのでしょう。
聴きたかったです。音譜