夕方の6時に、フレデリクスベアへ。

システアナ美術館で開催中の、三分一博志(さんぶいちひろし)さんの美術展、THE WATER』展を鑑賞しました。

三分一さんは、広島県在住。
若くして国際的に認められた建築家です。
現在、デンマーク王立芸術アカデミーの特別講師をされています。

主な作品には、六甲枝垂れ(兵庫県)、おりづるタワー(広島県)、直島ホール(香川県)など。

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システアナは、1850年代に作られた古い地下の貯水設備です

現在は地下の貯水槽としては使用されておらず、今ではシステアナはフレデリクスベア市博物館の一部となっています。

システアナの地下の特殊な構造や環境を生かした様々なアートの展示や催し物、イベントを行なう場となっています。

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正面に、フレデリクスベア宮殿

手前のガラスの屋根が、地下のシステアナへの入り口となっています。

場内は、ほぼ自然光のみでの展示ですので、提灯を片手に見学します。

ただし、あまり明るいと価値がなくなってしまうので、提灯は3〜4人に1つ程度となっています。

入り口付近は、まだ薄明るいですね。

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展示されているのは、システアナの持つ様々な特性の調和を考慮しながらのインスタレーションです。

空間全体が作品であり、見学者は体験することで、五感全体で芸術に触れることができます。

今回の催しは、日本・デンマーク外交樹立150周年の公式文化行事の一環として開催されています。

会期は、2017年3月21日〜2018年2月2日まで。

開館時間は、日照時間により異なっています。

5月と8月は、11:00〜19:00まで。
6月と7月は、11:00〜20:00まで。

以降、徐々に短くなって行きます。

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厳島神社の回廊からヒントを得たというインスタレーション。

幻想的で、自然との共存というテーマをうまく表現されていました。

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・・真っ暗です。

地下水路に、橋が架けられていました。

綺麗に写真におさめることができませんでしたが、ピンホールカメラで、地上の様子も写し出されていましたよ。


地上に出てきました。
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明るい地上は、まさに天上の世界。


フレデリクスベア公園を徒歩で散策しながら、フェアウェルディナーのレストランへ。

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黄色の壁のフレデリクスベア宮殿

宮殿を通り過ぎると、目の前には広大な公園が・・!
              
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ウィーンのシェーンブルンのグロリエッテみたい!
写真の一番奥に見える噴水のところまで降りていきます。


てくてく歩いて、噴水の横に到着。

待ちに待った夏の夕暮れを満喫しているデンマーク人の方々でいっぱいです。

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私達が到着したほんの数日前は、ウールのカーディガンを羽織って、コートを着ていたのに、今ではすっかり夏の装いです。


アオサギと話しているおじさん(おにいさん?)発見。
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この鳥おじさん、鳥と心が通じるみたい!

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どうみても、見つめ合って、お話ししていますね。


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木漏れ日が美しい森の中を、さらに進んで行きます。

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水面がキラキラと。
森のお散歩、楽しいな・・。

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初夏は、白い花が多いですね。
これは、サンザシのように見えますね。

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スイカズラのようです。

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これは、レースフラワーかな。
セリのような葉ですね。

植物を見ながらの散歩は心がうきうきします。

そうしている間に、
フェアウェルディナーのレストランに到着です。

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こちらのお庭には、緑色のシャクナゲが満開!

見たことないです! 緑色のシャクナゲ。

美しさにしばし見惚れてしまいました。

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farewellディナーは、Miercke&Hurtigkarl にて。

ガラス張りの温室のようなお部屋に、アートな照明が素敵です。


お料理は、こちら。
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お野菜のブーケのようなサラダ。
手でつまんで、お皿に塗られた黄色のソースをつけていただきます。

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むむっ・・。
こ、これはどう見ても、
歯科器具のピンセット。

このお皿に載っている素敵なグリーンのうち、
可食部は梨のみです。

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ピンセットでつまんで梨を食べます

大笑いしながら、いただきました。 

笑う門には福来る、
笑うことは良いことですね。爆笑


このレストランのシェフは、日本で修業されたそうです。
他にも、貝柱の出汁仕立て(どう見ても私たちの知る和食)など、ユニークなお料理が満載でした。

斬新、かつ、とっても美味しかったですよ。

シャンパーニュから始まり、白、赤、と、
ワインもすすみます。
銘柄は見ていないけど、白はしっかりと土の香りがするワインでした。力強いテロワールを感じる、というのかな。
美味しかったです。


名残惜しいのですが、
北欧の sweet summer evening は、
夜のしじまへと消えていきます・・。



日本・デンマーク外交樹立150周年の旅のブログはそろそろ終わりに近づきました。次回が最終回となります。