国宝の曜変天目茶碗を観るために、
大阪の藤田美術館へ行ってきました。星空

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ザ・コレクション展

 藤田美術館

前期: 2017.3.4(土)〜4.30(日)
後期: 2017.5.2(火)〜6.11(日)

開館時間: 10:00〜16:30 (入館は16:00まで)

※前期・後期共に、それぞれ54点ずつ出展されます。
  曜変天目は、全期間、観ることができます。

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昭和29年に開館した藤田美術館は、
この展覧会終了後から、施設の全面的な建て替えのために、長期休館されるとのことです

現在は、写真のように、土蔵のような建物の美術館で、歴史を感じます。
倉敷の大原美術館の東洋館のようで、情緒がある建物です。
ノスタルジーを感じる、素敵な雰囲気です。

国宝・重文を数多く所蔵されているため、文化財の保存・管理、そして耐震面でも全面的な建て替えは必須かもしれませんが、
この趣きのある建物は、ぜひ、何か別の形で残していただきたいですね。

カフェや、ミュージアム・ショップ、あるいは、休憩コーナーなどに。。コーヒー

とても素敵な美術館なのに、ゆっくりと寛ぐ場所がありません。

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庭には、桃山時代の多宝塔があります。

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藤田美術館は、そもそも常設展はなく、年に2回しか開館していません。(※3月〜6月、9月〜12月)

以前、訪れようとした時には、曜変天目は展示されていませんでした。

国宝・重文は、文部科学省の文化財の取り扱い要項により、年間の展示期間や他の美術館への貸し出しについて、厳しい制限があります。

つまり、観たい時にいつでも観ることができるわけではないのです。

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今回の目的は、曜変天目茶碗です。星空

以下、図録と絵はがきから写真を掲載いたします。


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瑠璃色の曜変と呼ばれる斑文は、まるで宇宙に浮かぶ星のように美しく輝いています。星空

これらの模様は、偶然の産物。キラキラ

再現は難しく、現在、世界に3碗しか現存していません。
いずれも日本にあり、3つとも国宝に指定されています。

藤田美術館の曜変天目茶碗は、徳川家康から水戸徳川家へ伝来した物で、水戸徳川家の売立の際に、藤田家に伝わったものだそうです。

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実際に、拝見すると、まさに小宇宙!

一昨年、サントリー美術館で観た子供達から、
「本当に素晴らしい!まるで宇宙よ!」
との感動の声を聞いていましたので、
私もぜひ観たかったのです。星空

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静嘉堂文庫の曜変天目茶碗は、斑文模様が比較的はっきりと出ていまして、それはそれで美しいのですが、
こちらの藤田美術館所蔵のお品は、キラキラと星屑のように輝く地肌に、銀河のような斑文が浮き出ていて、宇宙そのものです。

いつまでも見惚れてしまいました。

(比較的、お客様も多くなくて、ゆっくりと観ることができました。)

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図録を購入しました。
Amazonなどのネットでは、一切販売されていないそうです。


曜変天目茶碗以外に、感動したお品をご紹介します。

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国宝の玄奘三蔵絵 ( 鎌倉時代 ) の、色の鮮やかに驚きました。

非常に保存の状態が良く、美しい絵巻です。

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お目当ての1つ、国宝 紫式部日記絵詞( 鎌倉時代 )は、後期の展示となっていましたので、今回は観ることができませんでしたが、


快慶作の重文  木造地蔵菩薩立像( 鎌倉時代 )は、前期の展示なので、拝見させていただきました。
衣が彩色されていて、非常に美しい仏像です。

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そのほか、国宝 深窓秘抄 ( 平安時代 )も素晴らしくて、青や紫の繊維を漉きこんだ料紙に、流れるような美しいかな文字で書かれた和歌の巻子に釘付けになりました。


美術館自体は、決して広くありませんので、
見学所用時間は、1時間もかからないと思います。

落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと眺めることができるのが魅力的です。

会期は、6月11日まで

建て替え工事の長期休館に入られる前に、
機会があれば、後期展示もぜひ観に行きたいと思います。

(今回は、広響大阪公演を聴きに大阪に行った折に美術館を訪れました。次に大阪へコンサートに行くのは、6/21のザ・シンフォニーホール・クインテットですが、それでは、会期が終了してしまいます。
5/24に、西宮にル・ポエム・アルモニークを聴きに行きますので、開演前に大阪まで足を伸ばしてみようかしら。。)

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東西線の大阪城北詰駅の3番出口から、徒歩2分。

駅を出ると案内標識がありますので、すぐにわかりました。
向かいに太閤園、隣に藤田邸跡公園があります。