別府アルゲリッチ音楽祭に合わせて、別府に宿をとり、久しぶりの九州旅行に行ってきました。

大地震の影響で、ゴールデンウィーク中も観光客が戻らず、大打撃の熊本・大分。
旅行に行く前に、周囲の方々より、
『やめときー』
『えー、ほんとに行くん?』
等々、アドバイスをいただきましたが、あくまでも自己責任で行ってまいりました。
(やはり、テレビ報道の影響力は強いですね)
地震の爪痕は幾分かありましたが、滞在中は全く揺れることなく、充分に楽しんできました!

小倉から別府まで、特急ソニックで約1時間15分。
福山から小倉までが1時間10分くらいでしたから、
近い!
広別汽船で船中泊で行っていた頃のことを考えれば、びっくりするほどの近さです。
別府に着くと、まずは、ホテルに荷物を預けて、地獄めぐりの別府観光です。
ところが、ホテルが、別府市内で一番の高台にあり、公共交通の便がよくないということが判明。。
12:30 別府駅→
→ホテルに荷物預け→
→地獄めぐり→
→16:00にコンサート会場のビーコンプラザ
ということで、約3時間半ほど、タクシーで回っていただくことになりました。 

別府の地獄めぐりは、大人も子どもも楽しめる、
地獄アミューズメントパーク です。
ワニがいたり、カバがいたり、作り物の地獄があったり、いろいろです。

タクシーの運転手さんのイチオシで、
オトナの私達には、天然記念物の地獄のうち4カ所、
坊主地獄、血の池地獄、海地獄、龍巻地獄(間欠泉)、
それと、明礬温泉の湯の花小屋、貴船城、
計6カ所を回ることになりました。

①明礬温泉 湯の花小屋
名物の地獄蒸しゆで卵!
湯の花小屋。江戸時代から続く製造方法で、天然の入浴剤の湯の花が作られています。
タクシーの運転手さんのお話では、
この写真中央あたりにある共同浴場のお湯が、別府ではピカイチの泉質なのだそうです。

(別府では、高台へ行くほど泉質がよいとされているらしいです)
小屋の内部。地面に、湯の花ができています。
名物の地獄蒸しゆで卵!

源泉に手を入れると、熱めで、ヌルっとした感触!
とっても気持ちいい~。早く温泉に浸かりたい。。

足湯もありますが、ストッキングを履いているのでパス。
地獄めぐりは、素足か、靴下を履いて行くのが良さそうです。
坊主地獄にも、足湯や手を入れることのできる源泉がありました。
手を入れてみると、ここは、明礬温泉よりも、さらっとした感触のお湯です。
(寒山拾得??)
別府八湯の通り、別府は様々な泉質の温泉が湧き出ています。
坊主地獄。約100℃。
絶え間なく吹き上げる熱泥が坊主頭のようなので、坊主地獄と呼ばれるようになったそう。
まわりの泥のお饅頭のような形は、自然に長い年月をかけて形成してくるのだそう。
雨が降っても、土の形は崩れないのだとか。。
ここは、もともと延内寺というお寺で、江戸時代に床下から突然大爆発があり、住職と寺院は一瞬のうちに地の底深く沈んでしまったという記録があります。
なんとなく、不気味な場所でした。
後方に、頭にガマをのせた蝦蟇仙人の像と、噴気の中のガマ。

大自然と融合する姿をあらわしているそうです。

(先ほどの寒山拾得といい、蝦蟇仙人といい、地獄との関係がよくわからないのだけど、このイミフの大真面目さがコテコテの観光地っぽくて○)
運よく、到着5分後に吹き出しました。

30~40分おきに約5分間ほど熱湯と噴気を噴出します。
世界の間欠泉の中でも、休止期間が短いことで注目されています。
約78℃。奈良時代の豊後風土記に、『赤湯泉』と記載のある、日本最古の天然地獄。
赤い色は、酸化鉄、酸化マグネシウムの粘土。
血の池地獄にも、足湯と手を入れる温泉があります。
底にはうっすらと酸化鉄が沈んでいました。
(手を入れた箇所は、散乱しています)
10円玉を入れると、短時間でピカピカになりました!
(写真中央の浅くなっている部分に10円玉を置いて実験中)
あー、いつまでも浸かっていたい。。

足湯ができなくて残念。早くお風呂に入りたい。。
絶景スポット、貴船城からみる別府市内の湯けむりの景色。
ところどころ、屋根のブルーのビニールシートが地震で被害にあった場所だそうです。
(貴船城ホームページより)
このお城に、金色の蛇、金白龍王様が鎮座しておられますm(_ _)m。
なお、守り神の金白龍王様は、撮影不可なので、ホームページより画像拝借しました。m(_ _)m

このヘビさんに触れると、金運と健康運にご利益があるそうです。
『これから行く所は、別府の湯けむりが見渡せる絶景の場所です。ここの御神体は、ミちゃんなんだけど、大丈夫ですか?』
『み? ミちゃんとは、ひょっとして、巳ちゃんですか?
』

。。ということで、やってきました、貴船城。
入城券は、1人300円(こどもは150円)
昭和32年に建てられたお城です。
普通の地獄めぐりでは行かない所で、タクシーでの観光でのみ訪れる場所です。
むかし、独身の頃に実家の家族旅行で観光タクシーに乗った時に訪れたことを思い出しました。
(その時は、ヘビさんは見ただけで触っていません)
入り口には、17年生きた初代の白蛇様がホルマリン漬けとなっておまつりされていました。
(こちらは撮影可。あまりにもおいたわしいお姿なのでお写真は掲載しません
)

中へ入ると、少し色褪せた歌川広重の東海道五十三次などの浮世絵や骨董品が飾られていました。
早速、ヘビさんがお住まいになられている祠の前に案内され、いよいよ金色のヘビさんとご対面です。
参拝客が来るたびに祠から引っ張りだされ、絨毯の上にお出ましになられるヘビさん。

ちょっと迷惑そうに『ふんっ』と鳴きました。
チロチロと舌を出して、祠に戻ろうとなさいますが、その度に引っ張って連れ戻されます。
そっと触ってみると、あたたかい!
『インドから来られた蛇様なので、お部屋をあたためてあるのです。』と大真面目な係りの方。
。。蛇は、変温動物でした。

背中をさわったり、お腹をさわったり、うろこを逆立ててみたり、しばらくの間、ヘビさんに優しく触らせていただきました。
その後、一同、二礼二拍手で、係りの方が祝詞をあげると、いごいごしていたヘビさんは、ピタッと動きを止めました。
そして、ありがたくも、向きを90度変えて私のほうへやって来られました!
私は薄目を開けてコッソリ見ていましたところ、ヘビさんは、祝詞をあげている係りの方にすぐにつかまえられてしまいました。
(この間、一同粛々と大真面目。
娘は笑いをこらえるのに必死だったそう)

そして、最後に1人ずつヘビさんに手を置き、願い事をさせていただきました。
係りの方の『えいっ』というかけ声に気合いが入ります。

全てが終わると、ヘビさんはするするとお住まいに戻っていかれました。

働き者のヘビさんのお姿に、思わず、切なくなってしまった私。。
ヘビさん(金白龍王様)の抜け殻の入ったお守りが500円で売られていたので、記念に買い求めました。
現在5代目の金色の蛇さん。ストレスにめげず長生きしてね。

コバルトブルーの海のような地獄。約98℃

噴気が、轟々とすごい迫力です。
これは、とても美味しかったです!



材料は、牛肉と卵と砂糖とバターのみの、添加物の入っていない素朴なプリンです。1個300円。
これは、ほんとにおススメです!
海地獄はとても広い公園になっています。
地獄噴気利用温室の中では、オオオニバスが栽培されていました。
オオオニバスは、一年草。
ご覧のように、まだ小さいけれど、6月から11月頃までは、1m80cmくらいの葉を鑑賞できるのだそうです。
温室の中は、良い香りの睡蓮が咲き、イトトンボたちの楽園でした。
♪ ♪ ♪
地獄めぐり、ゆで卵、プリン、そして、金色の蛇、、、と、短時間で大満足の別府観光を終え、
16:00にビーコンプラザへ。

コンサートは、16:30開演。
とっても楽しかったです。
お世話になり、ありがとうございました!

コンサート終了後は、ホテルに戻って、リラックス。
今日のお宿は、堀田温泉郷の別府yuya。
夕方からは、主人と息子も合流しました。
お部屋は離れになってて、各室に、かけ流しの露天風呂があります。

お湯は、ヌルヌルして、とても良質です。
お肌はツルツルになり、ボディークリームいらずでした!
温泉で、ゆっくりとリラックス。
2日目に続きます。
。。。以下、覚え書きです。
◎福山~小倉は、九州新幹線さくら
(JR東海のエクスプレス予約)
◎小倉~別府は、特急ソニック
(JR九州インターネット予約)
どちらも、1ヶ月前の10時からインターネットで切符の予約ができます。
早めの予約で、割安な早得切符を買うことができました。
小倉駅に着くと、まずは、JR九州の発券機を探します。
《注意》
JR九州の切符は、JR九州の発券機でないと切符を発券できない。
あらかじめ登録・指定したクレジットカードでないと発券できない。
発券する時に、登録した電話番号の下4桁が必要。
新幹線の改札はJR西日本の管轄なので、新幹線改札を出てすぐの発券機では発券できませんでした。
在来線の改札横にある発券機で、切符を発券できました。