読売日本交響楽団
サントリーホール名曲シリーズ

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日時:2015.6.11(木) 19:00開演

場所: サントリーホール

プログラム:
  プロコフィエフ  ピアノ協奏曲第3番
  ショスタコーヴィチ  交響曲第10番

指揮:ユーリ・テミルカーノフ

ピアノ:デニス・マツーエフ

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サントリーホールの正面玄関には、2015年6月11日付で、ユーリ・テミルカーノフ氏が読響の名誉指揮者に就任されたとの掲示がありました。

この日は、記念すべき就任お披露目コンサートとなりました。


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“これは、夢か、現実か、
神が起こした奇跡か人間の業か。"

テミルカーノフと逢える、
深淵な二日間。

超人的な技巧と強靭な打鍵を誇る
“最強ピアニスト”マツーエフが協演。


・・チラシのキャッチコピーの通り、
超人的なマツーエフにびっくり目でした。

舞台に出てきたマツーエフは、身長190㎝以上で、圧倒的な存在感!
演奏も圧倒的。

プロコフィエフは、出だしのテンポが予想以上にゆっくりで、どうなるのだろうと思いました。
案の定、最初のうちはオケとピアノがあっていませんでしたが、途中からは、さすがに息もぴったり!
マツーエフの弾丸のような演奏に、すっかり引き込まれてしまっていました。

マツーエフはチャイコフスキーコンクール優勝者。
そして、ソチオリンピック閉会式でのピアノ演奏など、今のロシアを代表するピアニストです。

ソリストのアンコールは、2曲。
リャードフの音楽の玉手箱と、ジャスのスタンダード『A列車で行こう』のマツーエフ編。
『音楽の玉手箱』では、オルゴールの機械的な動きをリアルに表現していて、プロコフィエフとはがらりと違った曲で聴衆を楽しませてくれました。
さらに、マツーエフ編の『A列車で行こう』では、ピアノが壊れるのではと思うほどの熱演!
フォルテシモに、まだこれ以上クレッシェンドできるの??!と驚嘆の大音量に会場はおおいに盛り上がりました!
まさにマツーエフらしいパフォーマンスでした。

とにかく、マツーエフのピアノは、本当に世界最強でした。


ショスタコーヴィチの10番は、激しい二楽章が『暴君スターリンの肖像』であると解釈されるなど、賛否両論を引き起こした作品です。
当のショスタコーヴィチは、この曲について、『人間の感情と情熱を歌いたかった』と語っています。

テミルカーノフの指揮は、指示が多いわけでないのに、オーケストラから細やかで表情豊かな音楽を紡ぎだしていました。
オーケストラとのコミュニケーションが万全な上、読響の技術の高さゆえだからなのだと思います。
読響のアンサンブル能力はすごいと思いました。


アンコールは、以下の通りです。
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オーケストラのアンコールのエルガー、非常に美しくて、感動しました!