年の瀬も押し詰まってまいりましたね。

12月19日(金)に行われました横山幸雄ショパン弾く~ショパン講座第6回はおかげさまで盛会となりました。
今年2月にスタートいたしました全12回の『横山幸雄ショパン講座』も、無事、半分を終えることができました。
ありがとうございました。
今回の第6回の演奏会は、ショパン29歳~マヨルカ島での創造的なひと冬~
と題しまして、横山先生自ら、ショパン楽曲解説をまじえ、
6曲を演奏してくださいました。
この時期のショパンの曲は、バラード2番やスケルツォ3番など、
激しさと穏やかさの両面を持ち合わせた独特の構成となっています。
若いショパンの、心の内側に秘めた情熱が感じられます。
ピアノソナタ2番『葬送ソナタ』は、横山先生が、ショパンコンクールでソナタ賞を受賞された曲です。
3楽章、葬送行進曲の中間部の、天国のような響きに、涙が溢れました。
今年は事故や災害が多かった1年でしたが、災害に遭われた方々を思い、聴かせていただきました。
即興曲2番、2つのノクターンもしっとりとして心を打ちました。
この1年を締めくくるプログラムは、とても感慨深い内容となりました。
アンコールは、マズルカと、エチュード Op.25-6(3度のエチュード)の2曲でした。
ピアノ曲の中で最難関といわれる3度のエチュードもまた、
横山先生がショパンコンクールの1次予選の最初に演奏された曲です。
さらに、今回のプログラムの即興曲2番は、この年のショパンコンクールの参加者全員に課された曲だったそうです。
横山先生の歩んでこられた道を少しだけ垣間見ることができたようで、貴重な機会でした。

モミノキと、ニオイヒバ、白ツツジを花瓶に生けました。
好きで集めている小鳥のオーナメントをつけた、オリジナルのクリスマスアレンジメントです。
ニオイヒバが良い香りです。

林檎ビル1階のお庭には、煉瓦で作った暖炉が登場です。
第6回の演奏会スイーツは、広島市中区橋本町のアルファのヌガーと焼き菓子でした。
ヌガーは、広島では作っているお店が少なく、
お土産にお持ちすると大変喜ばれるお菓子です。
アルファは、焼きモンブランで有名なお店です。

演奏会終了後のニューキャッスルホテルのフレンチ・ロジェで開催いたしましたワインの会では、
横山先生自らが選んで東京から送ってくださったワイン5種類と、フレンチとのマリアージュを堪能いたしました。
演奏会終了後に先生ご自身がお飲みになりたいワインですから、お味は格別です。
横山先生と参加者とが同じテーブルで、和やかにお話しできて、とても楽しい会でした。
ワインリストは、以下の通りです。

①シャンパーニュ・タルラン・トラディション・ブリュット
【ぶどう品種 】 ピノ・ノワール 56%、ピノ・ムニエ 39%、 シャルドネ 5%
調律の 石橋さんが企画された『横山幸雄とワインの蔵元を巡るフランスの旅』の際に訪れた蔵元のシャンパーニュだそうです。
横山先生が直接買い付けをされた、黒ぶどう95%で作られたシャンパーニュ。
マグナムサイズで。
②プイィ・フュイッセ 2008 (フランス・ブルゴーニュ 白)
【ぶどう品種 】 シャルドネ
③カッシーナ・デッレ・テッレ・ロッセ アポジェオ 2012 (イタリア・リグーリア州、白)
【 ぶどう品種 】 ピガート
④ロレンゾン メルキュレイ プルミエ・クリュ シャン・マルタン ルージュ 2010
(フランス・ブルゴーニュ 赤)
【ぶどう品種】 ピノ・ノワール
⑤フェルシナ・マエストロ・ラロ 2003 (イタリア、トスカーナ州 赤)
【ぶどう品種 】 カベルネ・ソーヴィニヨン
福山は、薔薇の街です。
ワインのお食事会の会場、フレンチ・ロジェの個室の壁に飾ってある、小林和作の薔薇の絵。
備後の人々は、和作さんが大好きなのです。
次回のショパン講座第7回は、2015年2月23日(月)19時からの予定です。
まだ、調整中ですが、正式に決まりましたら、このブログで詳細をお知らせいたします。
寒さが続きます。
お身体ご自愛くださいまして、よいお年をお迎えくださいませ。