診察に呼ばれると、そこには相変わらず落ち着いた先生が優しい眼差しで迎えて下さいました。
先生 治った?
→事前の問診で痙攣が消失している事は伝わっている様でした。
私 はい、お陰様で、一年を過ぎた頃は、まだ自分では引っかかる感じだったのですが、一年三ヶ月過ぎた辺りから、スッキリして来ました。
先生 そう、結構かかったね。良く来て下さいましたね。
私 四月の診察に行けなくてすみません、その後、また、コロナもあったし。でも、先生に御礼と経過の報告をしたくて。
その際、そもそものきっかけは、美容目的だったんですが、私が長らく気になっていた創部の違和感や痛みに、PRP細胞移植の注射したんです。2回受けた辺りからみるみる創部の事が気にならなくなり、そこから、痙攣消失まで、気が付いたら来てました。
先生 そうなんだね、脳神経って言うのはね、邪魔になっている血管をどけても、まだ覚えているからね、恐らく、その傷が気になる事で、脳神経への刺激が治らなくて、痙攣がまだ、誘発されてたのかもね。
流石、、正しくその通りなのかも知れない。先生は、私のケースをカルテに打ち込んでいらっしゃいました。もしかして、似た様な創部の痛みを訴える人に、参考情報として今後、アドバイスに使って下さるかも知れない。
私 はい、でも先生に確実な手術して頂いた事は感謝してますし、とにかく、手術しなかったら多分完全消失してなかったし、PRP細胞移植は、治る時間を早めてはくれたけど、それをしなくても傷が完全回復すれば治ってたと思います。本当にありがとうございました。
先生 こちらこそ、わざわざ来てくださってありがとう。ご主人様にもよろしくお伝え下さいね。
恐らく、ここまで時間がかかってから治った、と、言いに来る患者さんは少ないのかもしれません。先生は、何度も、わざわざ来てくれてありがとう、と、言って下さいました。
私 先生、一年三か月って長いですか?
先生 うん、長い方だね〜。
理由なんか分からない、ただ、私は時間がかかっただけなんだ。個人差っていわれるのは、正にこう言う事。そして、たまたま、私はまだ、少し早く消失するきっかけを貰っただけ。なのかも知れない。
だから、もっと長くかかって消失していない方も、もしかして、このブログを読んでるかも知れません。
でも、焦らないで欲しい。
信じて待てば、自分で、決断して信じて任せた先生の手術には、間違いというのは、ほとんど、あり得なくて、何かのきっかけで、
必ず消失すると思います。
とにかく、手術して消失しなくても、
気にしない、こと。
難しいかも知れないのは重々承知ですが、そのスタンスでやって行って欲しい、と、思います。
痙攣を感じてから、四年、手術を決断してから2年、手術してから一年三か月、これが私の人生の中で長いのか、短いのか。
過ぎてしまえば、あっという間だけど、そこに辿り着くまでは、長かったのかも。でも、私は病気からからのサバイバーって呼べるのかな。
そもそも、命に関わる病気では無い。サバイバーって言うと、やはり命に関わる病気を克服した方々のイメージが強い。ただ、それと同じくらい、大切なクォリティオブライフを脅かされる病気ではある。人と顔を合わせて話すのが辛いってのを、背負って生きて行くには、私は、まだ、若過ぎた。そこから抜け出せたんだから、
だから、サバイバーって自分のことを思おうと思う。
迷い続ける中で、根治の可能性が90%以上と言われている手術にかけてみた。そして時間はかかったけど、今は「再現して」と、言われても全く出来ない、ほど消失した。
→以前は、思い出したり、やろうと思えば出る時もあったけど。。
このブログを読んでくださってる方々、症状に苦しみ、手術を検討したり、臨むプロセスで怖かったり、終わっても一発消失しない方もいるかも知れません。
でも、このブログが、少しでも役に立ったら、と
思います。私がそうであった様に。
顔面痙攣の手術は、手技や方針が違うので執刀医の先生を決めるのに迷ったりするかも知れませんし、決まっても長く待ったりするかも知れませんね。それぞれのご判断で、ベストな選択をされて、一人でも多くの方々がこの病気からの
サバイバー
になって行かれることを願って止みません。
何度も書いて来ましたが、このブログの経験談や、先輩達が居なかったら今の私はありません。
本当にありがとうございました。
人との繋がりが希薄、と言われるのはインターネットのせい、なんて言われるかも知れないけど、この様な稀有な病気のケースは、インターネットがあるからこそ、繋がれる訳で、それを大いに活用して行ったら良いと思います。
顔面痙攣関連の件は、一旦症状報告としては終わります。
手術に臨むかどうかの判断や、その他、何か思いついたら、また、アップするかも知れません。