息子が小学校に上がる前の冬、大雪が降りパパ達とソリでルンルンに出掛けた子供達。ソリに後ろ向きに乗り、それをひたすら引っ張っている父親は電柱に気が付かず、息子は後頭部を強打しました。頭から落ちる事何回目、と言う感じだった当時、CTだけ検査してもらい、その後は様子見でした。当然、不注意にゲキ怒した私と主人は大げんかになりました。

その1ヶ月後、息子が、言いにくそうに、

ママのお顔が二つに見える

え?それってどう言う意味? どうやら物が二重に見える、らしいのです。。で、それはあのソリの時から、と。パパがママにまた怒られるのが可哀想だったから、言えなかった、と。

動揺した私は半泣きになりながら大きな脳外科へ。そこでは、外傷から来るものでは無い、ソリで強打したのが原因では無い、と言う結論でした。

その後、眼科へ。この地域で一番大きい専門病院にも。目の機能には全く問題無し、後はMRIしかありません、と。

小児脳外科としてこの地域で名医と言われている先生に診て貰いました。

MRI画像を見ると、素人の私が見ても明らかに血管が黒く途切れている所が。先生は、中々その話題をしません、段々と血の気が引いて行くのが分かりました。

そして、先生は優しく、おそらくりんご君はモヤモヤ病と言う、所謂子供の脳梗塞の前兆の様な状態です。ただ、血管の詰まりを特定するのは身体に負担がかかるので、発作が起きればそこを緊急手術すれば早いです、と、先生の個人携帯が載っている名刺を渡され、24時間、いつでも電話して下さい、と、言われました。

帰りながら、先生に個人携帯番号貰うって、、、先生は発作と言う軽い言葉を使っていましたが、要は脳梗塞のリスクが高いのを分かっていて起きるのを待ちましょう、と言われているんだ、と、気が付きました。

ネットで、モヤモヤ病で調べまくります。そして、

モヤモヤ病の子の親の会

と言うホームページに辿り着きました。そしてそこにはなんと、会長さんの個人の電話番号が書かれていました。発作になれば、手術をどんなに早く出来ても、後遺症が残る可能性が高い、と、恐れた私は番号を見るなり電話をかけていました。

続きます