以前から気になっていた、ユニクロの秘密について。
何故気になっていたというと、以前労働組合の上部団体
主催の研修に行ったときに、ユニクロに組合がないと
いう事実を知り、それと働き甲斐のある元気な会社と
いうイメージをすり合わせたかった。
私自身会社の組合は、社員が満足して働いている限り、
必要ではないと考えている。そのように考える組合役員は
事実多い。なのでこの本を読むまでは、ユニクロのような
会社であれば、組合なんていりませんよねって組合員
にいうつもりでした。
しかーし!予想とは反し、この会社では働きたくないし、
こんな会社こそ労働組合は必要だと感じた。逆に自分が
あまりにも無知だったことに反省!ショック!
役員から店長、アルバイトまで柳井さんの鉄の規則が浸透!?
まるで軍隊のよう・・・マニュアルに事細かに指示がのって
おり、反すると直ぐに怒られる。そのくせ社長はサラリーマン
精神は捨てろとか矛盾・・・。
最初4章までは柳井本人についてやユニクロ誕生までが
事細かに書かれている。私が面白かったのは第五・六章
ユニクロで働くということの章。
元店長の取材で明らかとなったのは、ぎすぎすした職場
と長時間労働(労基法違反でしょう?)、完全成果主義、
マニュアルに振り回される社員、退職金制度がないなど
中国編では、徹底した品質管理とコストカットの仕組みが
紹介されている。眠る間もなく働かされる社員。
安い労働力を追って世界を彷徨うユニクロ。原因はと聞けば、
『グローバル経済のフラット化にあり、海外の生産委託工場
を使って生産原価を引き下げることはその結果だと。』
『自分は株の配当金やらで60億円以上の年収があり、若い店長
には600万円で徹底的にこき使う。』
ユニクロ=柳井、ワンマン経営の真実がここにあり!