この業務も少しは役に立っていると信じていたマジメ子にコーディング経験6年のA子さんは勢いよく言った。


「私たち、ただの量産型ロボットやん。」
全くコーディングとは別物だし、なんのスキルにもならないね。」


「時間の無駄だね!」



えぇ〜そうなのー。



webデザイナー経験者が言うので間違いはない。



web系の会社での実務経験を積むために、わざわざ短期というデメリットがあるのを承知でこの会社の就業を決めた。


時間の無駄なら毎日恐ろしい圧と公開処刑を受けながらやる意味ってなんだ?



また遠回りしてしまったあー!

マジメ子の人生はいつもこんなことばっかりだ。



もういい。

とりあえず半年は量産型ロボットに徹して、半年後どうしようかゆっくり考えよう。




そして2ヶ月ほど死に物狂いで頑張っていた私たちは、いよいよどうでもよくなってきた。



B子さん
「もう疲れた。
ミーティングで何言われてもいいや。」


C子さん
「時間かかる時はかかるし、もう頑張るのやめた。」



100%同意見だ。



戦友同士で同盟を組み、もう死に物狂いで頑張ることをやめた。


怒られたって気にしなきゃいいじゃーん!精神だ。



しかし同盟を組むのがほんの少し遅かった。



3ヶ月目のある朝、ベッドから起き上がったマジメ子は異変を感じた。






片耳が聞こえない。






そう、突発性難聴になった。



ストレス、疲れが原因の大半を占めるあれ。



うわあ〜やっちまった。



それから通院、点滴の日々が始まった。