1社目の面接はソファの専門店のインハウスデザイナーであったのだが、ここで1つ問題がある。
問題というか、web業界に対しての知識が低いマジメ子は面接の前日までインハウスデザイナーの意味を分かっていなかった。
ハウスとついているため、インテリアとか家に関するwebサイトを作るデザイナーだと思っていたのだ。
念のため言っておくと
インハウスデザイナーとは…
web制作会社やデザイン事務所ではなく、事業会社で自社の製品のwebサイトを作るデザイナーのこと。
こんなことも知らずによく色んな企業に応募しているよなと自分でも思うが、面接の前日に気づいただけ、いいと思おう。
まあそんなこんなで、面接の日を迎えた。
2階建の古民家のような事務所で、オサレな40代の男女が面接官だった。
久しぶりの正社員の面接で、緊張して口の中がカラカラになりながらも頑張った。
ここでやり取りを少し紹介しようと思う。
面接官
「なぜ(今さら)webデザイナーを目指したのですが?」
マジメ子
「今までの一般事務が流れ作業的なことが多く、達成感を味わうことができなかったので、お客様の意図を汲み取って、デザインを制作することでやりがいを感じることができると思い勉強し始めました」
面接官
「なぜスクールに行かなかったのですか?」
マジメ子
「今は家でも学習できる動画教材が充実していたり、オンラインでプロのwebデザイナーの方にも教えていただける環境が整っているので、スクールに行かなくても十分に勉強ができました」
この時点でこちらの感触としては、いまいちであった。
この年齢でスクールにも通わずこの業界に応募してくる人があまりいないのか、その点は興味を持ってはくれたが、雇いたいかは別問題である。
終盤は私のポートフォリオを見ながらの面接になったのだが、そこで男性面接官がものすごく普通のトーンで言った。
「このポートフォリオ、いろんな技術がある中の1%ぐらいしか使ってないですよねぇ」
マジメ子
「・ ・ ・ そうなんですけどねぇ…。」
と言った。
いやいや、なんか他に言うことあるやろ。
なんか言い返してやれ!
と言いたいところだが、そうだから仕方がない。
もう帰っていいっすかっと思いながらもなんとか最後までやり遂げ、古民家を後にした。
帰り道に神社があったので
今日の面接受かりますようにとお願いしたが、みなさんご存知の通り不合格だったのは言うまでもない。