食器棚に、誰が置いたのか、いつからあったのか
わからない、カップがあったので、ハイビスカスティを飲んでみる。
それにしても、いつからいたのだろう。
奇抜な柄の
カップとソーサは、ペアで食器棚の奥にひっそりと
姿を隠してた。
両親の物なのか?
でも、一度だって使ってる所を見たことがない。
埃もかぶってないし、ヒビも入ってないし
取り立てて、古い様子もないが、
奥にあったということは
きっと昔からあって
違和感を感じなかったのは
記憶を辿れば、一瞬でも、りんごの視界に
入ったことがあるからだろうか。
待ち続ければ
いつかチャンスは
やってくる?
きっとまた、ハイビスカスティを飲み終えたら
奥にひっそりと姿を隠すであろうこのカップ。
せめて、綺麗に洗ってあげよう。
りんご。