花組は無事にトップコンビの退団公演が千秋楽を迎えました。

次は月組トップコンビの退団公演です。

2公演連続でトップコンビの退団公演というのは珍しい気がする。

 

花組は一本もので、月組はお芝居とショーの2本立て。

 

どちらも見て思ったこととして

「トップコンビの退団公演は2本立てのほうが好き」でした。

 

お芝居は一本ものでも2本立てのどちらも役が限られてしまう。

けど、2本立てのお芝居のほうがオリジナルが多いので色々と退団者への見せ場を作ってもらえる。

 

ショーは退団者への場面や卒業を意識した場面が多い。

卒業を意識した演出は見ている側もジーンとくる。

トップコンビの退団公演はほかの退団者も比較的多い。

同時退団は最大10人と聞いたことがあるけど

過去のトップコンビの退団公演をみても5人以上は退団者がいるように感じる。

 

ショーのほうが色々と手心を加えることができる。

同期で組ませるとか

ダンスが得意な人は誰かが銀橋で歌っているとき本舞台のセンターで踊るとか

ラインダンスでお姉さん役になるとか

最後だからということで色々と場面を作ってくれる。

全然知らない退団者であっても「この人、卒業かな」と感じることがあるし、客席の拍手から知ることもできる。

 

一本ものだとそれが難しい。

フィナーレはあるけどショーに比べたら少ない。

 

お芝居も前みたいに恋愛重視ではなくなった。

人間愛や家族愛をメインとしたお芝居が大劇場でも増えたと思う。

どっちがいいのかわからないけれど、組やトップコンビのカラーに寄るんだろうね。

 

今年はトップスター、トップ娘役の卒業が多い。

110周年と節目の年でもあるから区切りとしてはちょうどいいのかもしれない。

あと入団してから区切りのいい年だったりと…

また1つ、時代が終わった…という感じがする。

 

雪組次期トップスター

星組次期トップ娘役

とそのうち発表があるんだよね。

ここ最近、次期トップスターは順当に現2番手男役が昇格しているので

その流れでいけば朝美さんでしょう。

ほかに候補とすれば専科の凪七さんでしょうか。

凪七さん主演の時は雪組でのことが多かった印象がある。

 

読めないのが星組です。

候補はいても圧倒的2番手(目)娘役が分からない。

礼さんがあと何公演やるのか?にもよるはず。

花組では97期のトップスターが就任したので

98期のトップスターが誕生してもいいはず。

礼さんと卒業するか、暁さんとも組むかで後任が違ってくるのだと思う。

学年とか並びの良さ、技術面とか…

トップ娘役は想定外の人事もあるから何とも言えない。

 

組に限らず誰がトップコンビかによって公演を見るか、見ないかも決まる。

ここ何年は比較的、全組の大劇場公演は見ているけれど

今後はどうするか考え中。

まだ知っている人たちなので1回はチケットの申し込みはする予定。

チケットが取れなくてもお披露目公演のライブ配信は見たいと思っている。

 

トップスター・トップ娘役・2番手男役の退団公演って

ついつい羽根を背負っている人たちに目が行ってしまうけれど

同時退団される人も結構いる。

その人たちにとっても退団公演なのだから、しっかり注目しないと‼と思う。

階段降りをするメンバーだったら顔と名前が一致するけれど

下級生になると正直、分からない。

作品を通して1人の役であれば分かるけれど…

それでも、客席からの拍手の熱量で「この場面に出ている人、これで卒業なんだ」と気づけるので

しっかりを拍手を送ることができる。

 

トップスターの退団公演は…駄作があると言われています。

どんなに駄作であってもチケットが売れてしまうからです。

 

その作品への感想は正直、個人の感覚によるものなので何とも言えないですが

「この公演が最後」という人たちにとって悔いの残らないものであれば十分だと思います。

 

だけど…個人的な好みを言えば、ショーでは退団を意識した場面が欲しいです。

そこで一気に感動するというか、「これで最後なんだ」という実感することができるから。

ご贔屓さんの卒業は、ファンにとっても卒業なのであります。

なので、客席から一緒に卒業を体験できる作品だと嬉しいです。