まさかの友の会枠での当選。
今年前半で花組東京公演とこれが当たったので後半は取れないかもな…
『BIGFISH』は著作権の関係でライブ配信&中継、Blu-ray発売は一切なし
とお知らせがあったのでこの1回はとても貴重な観劇となった。
東急シアターオーヴは約1年ぶり。
去年、月組でやってきました。
ほぼ駅直結なのでありがたい。
別箱公演でも友の会カードで入場できるので初めてカードで入場。
前、友の会枠で取れたときは劇場で発券してから行ったけど
普通に入っている人を見かけたので今回はカードに挑戦。
無事に入場できました。
席は2階A席。
通路側だけどセンターブロックなので見やすそう。
客席でパンフレットの予習。
稲葉先生によると「家族愛」がテーマ。
宝塚の演目も変わったよね。
恋愛だけではなくなった。
最近、恋愛よりも「家族愛」や「人間愛」のほうが響くようになった…気がする。
普段の公演より心なしか…男性が多いように感じる。
1幕
良かった、めっちゃ良かった。
Blu-rayの発売がないことが悔やまれる。
話は日常と非日常がミックスされた感じがする。
特に大きな出来事があるわけではなく日常生活の中の話だけど
どこかファンタジーで、夢がある。
ワクワクする感じ。
エドワード・ブルーム(@礼真琴)とウィル・ブルーム(@極美慎)の
父と息子の物語である。
いつまでも変わらない父親と成長して現実を見るようになった息子。
この溝が思っていたよりも深かった。
父親の病気がきっかけで、息子は父親の過去を振り返るようになる。
そのきっかけは、残される母親を心配してのこと。
1人残される母親がこれから生活していくことができるのか心配になり
父親の人生を振り返っていく。
エドワードの若かりし頃は、夢と冒険がいっぱいであった。
人形(@希沙薫)に出会ったり、魔女(@都優奈)に出会ったり。
魔女の場面、結構好きでした。
全編を通りして雰囲気が違っていて、妖しさを出していました。
大男カール(@大希颯)と出会い、町を出てサーカスに遭遇。
そこで出会ったのが未来の奥さんになる若かりし頃のサンドラ(@詩ちづる)
サーカスの団長であるエーモス(@碧海さりお)から
サンドラについて1つずつ教えてもらい、サンドラを知っていく。
サンドラの1番好きな花(黄色のスイセン)を教えてもらって
いよいよサンドラに告白をする。
だけど、サンドラは婚約していた。
その婚約者はエドワードの幼馴染であるドン・プラウス(@蒼舞咲歩)
ドンがエドワードに喧嘩を売る形で殴り合いになる。
それをみたサンドラは怒ってドンの婚約破棄。
晴れて、エドワードはサンドラに告白をして付き合うことに。
ここで1幕ラストになったけれど、舞台上に黄色のスイセンが現れて
とっても綺麗だっあ。
それ以外にも
ストンプの場面、一致団結していて見てて気持ちいい。
サーカスの場面は舞台上でも演技をしていたのでしっかり練習したのがわかる。
映像もうまく使っていた。
巨人がいる岩場、入っていく感じがいい。
エドワードがサンドラに告白する際は、大砲でサンドラの元へ行く。
なにより礼さんの歌が心地いい。
2幕
父と息子、最後は父親を知れて良かった。
余命わずかな父親と息子の和解。
昔話で美人はすべてサンドラになるのは笑えた。
少年ウィル、やっぱりすごい。
サンドラ(@小桜ほのか)はとっても幸せそう。
色んなことをやり遂げた父親の最期は意外と普通でした。
愛する家族に看取られるのは幸せな最期なのかもしれない。
全編みて、稲葉先生が上演したかった理由が分かったように感じた。
きっと、「礼真琴に歌わせたかった」のだと思う。
ミュージカルなので、そこまでダンスシーンが多いわけではない。
(ちょいちょいは踊っています)
どちらかといえば、歌と芝居で見せる作品です。
この作品は大劇場よりも小劇場向きだと思いました。
あと、娘役の配役を現在と若かりし頃で分けているのが良かった。
サンドラを、小桜ほのかさんと詩ちづるさん。
ジェニー・ヒルを、白妙なつさんと鳳花るりなさん。
礼さんは現在と若かりし頃をおひとりでやっていて
見た目や衣装は全然違うけれど、相手役が変わることで時代の変化を感じる。
公演を行った際には、Blu-ray発売やライブ中継・配信はやって欲しい。
出来ることなら著作権に引っかからない作品や楽曲の差し替えは避けて欲しい。
だけど、観劇すると…それをやりたかったことに納得できてしまう。
この作品を今やるのであれば…礼真琴さん一択でしょうね。
次期トップ娘役候補として考えられる小桜さんと詩さん。
1幕観劇後は詩さんが一歩リードかな?と思ったけれど
2幕の小桜さんのソロはよかった。
なので…特定の相手役ではなく、作品によってヒロインを変えるのがいいのでは?
そんな風に思いました。
千秋楽まであと1週間ほど。
限られた人しか見ることが出来なかったこの公演。
幸運にも観劇することが出来て本当にラッキーでした。