キャトルレーヴのホームページを見たら書いてありました。

 

『グランドホテル』か。

2017年の元旦に大劇場で初日を迎えた公演。

3年前か…すっごく懐かしいです。

珠城さんのトップ大劇場お披露目公演でした。

4パターンの役替わり公演。

行きましたよ、4パターンすべて。

…よく取れたな、私(笑)

 

当時は『グランドホテル』の演目をよく知らなかったので

「なんでだろ?」と思っていた。

『グランドホテル』は涼風真世さんのサヨナラ公演の演目だけど

当時、涼風さんが演じたのはオットー。

珠城さんの時に、美弥さんが演じた役です。

涼風さんと珠城さんの役が違うということで頭はこんがらがっていました。

 

月組公演の後に、星組さんで紅さんのお披露目公演があって

星組は『スカーレット・ピンパーネル』

紅さんが新人公演で初主演を務めた作品が、本拠地でのトップお披露目公演になった。

珠城さんだって、『スカーレット・ピンパーネル』で新人公演初主演をやったのに…。

作品を知っていたスカピンのほうが当時は良かった。と思っていた。

 

だけど『グランドホテル』をマイ初日を迎えたら…

「めっちゃ面白い」という感想になったのを覚えています。

 

今まで見ていた宝塚の作品とは全然違っていて

まずセットが椅子とソファー、そして回転ドアのみ。

小道具もほぼなし。

舞台の床は白と黒の格子状だったかな?

きっと椅子の配列に必要だったと思われる。

衣装の着替えもほぼなし。

1人2~3パターンしかなかったよね、

そして、衣装もすっごくシンプルだった。

 

セットも衣装もすべてシンプルで

芝居・歌を見せるという感じでした。

当時の月組メンバーと専科の夏美さんと華形さんだったから出来た作品だと思います。

これ、再演は難しいでしょう。

涼風さんバージョンは見たことがないので珠城さんバージョンで考えています。

まず、エリザヴェッタ・グルーシースカヤを出来るトップ娘役がいない。

当時の愛希さんも娘役として約4年間の経験があったからこそ出来た役だと思う。

役の年齢だって、トップ娘役が演じる中でもかなり年齢が上になる。

 

男爵も若さと危うさが必要。

持ち味が「ザ・男役」という人のほうが絶対に似合うと思う。

 

懐かしくなったので、BDでプロローグと場面ごとを少し見ていました。

このプロローグがめっちゃ好き‼

ドキドキ・ワクワクでテンションが上がる‼

そして、エリザヴェッタ・グルーシースカヤのソロ!

クルクルと少女のように恋している気持ちを歌っている曲。

そして、チャールストンがあって…。

ラストシーン、泣けてきます。

男爵が殺されたことを知らないエリザヴェッタ・グルーシースカヤはフロントで男爵を待つ。

付き人(?)のラファエラは真実を伝えることが出来ない。

「男爵は駅で待っている」とウソをついてしまう。

そして、エリザヴェッタ・グルーシースカヤは男爵が待っているという希望をもってホテルの回転ドアを出る。

その前に、フロント係に男の子が生まれたことをオットーに伝えている様子を見た

エリザヴェッタ・グルーシースカヤの笑顔がより切なさを誘う。

 

回転ドアを挟んでの「生と死」「希望と絶望」という隣り合わせのモノたちが見えてきました。

 

演目が決まった時、ケチをつけてすみませんでした(笑)

 

『グランドホテル』のBDは発売されたけど

普段より発売までに時間がめっちゃかかっていた。

基本、東京公演の千秋楽前には必ず発売されるんだけど

この時は、東京公演の千秋楽後だった。

 

そうそう。

『グランドホテル』に関しては2階席からの観劇が好きだった。

椅子の移動を見ることが出来る。

暗転の中、場面ごとに組子が椅子をもって移動して、次の場面を作る。

はけるのではなく、椅子に座っている状態で舞台上にいる。

何とも新しいものを見た作品でした。

 

ついつい有名な作品だったり、人気のある再演ものに興味がいってしまうけれど

食わず嫌いなく色々な組で、色々な作品を見るのは楽しいものです。

 

この当時は完全に月組オンリーでした。

 

関連商品の販売終了のお知らせきっかけで

思い出に触れてしまいました。