朝の通勤時間。
普段、女性専用車両に乗っています。
降りる駅の改札から1番離れている車両だけど
ほかの車両より気持ち人口密度が少ないから
1人分が立っていられるスペースは確保できる。
 
発車間際に1人の男性が女性専用車両に乗車してきた。
とりあえず1番近い車両に乗ってきたのだとばかり思っていたら
「これを持っているので席を譲ってくれ」と言い出した。
「これ」とは「ヘルプマーク」のことである。
 
通勤時間帯で混んではいたけど
人、1人が歩けるスペースはある。
 
一人の女性が「ここ、女性専用車両ですけど」と言った。
すると男性は「障害者は大丈夫」と答えた。
 
確かに車内アナウンスでは
「女性専用車両は、お体の不自由な方・その介助者も利用できる」と
言っているけど
実際、女性専用車両で見かけたことはなかった。
 
誰かが譲ってあげて、その男性は乗車した駅→終点まで
普通に座っていました。
 
なんだろう。
何かスッキリしない。
 
乗車した駅も終点駅も
女性専用車両はエレベーター・エスカレーターから1番遠い車両になる。
わざわざ歩いて1番遠い車両に乗るのも大変だと思ってしまう。
それなら近くの車両で譲ってもらうようにお願いした方がいいのでは?
いや、でも階段・エスカレーター付近は混雑しているから
多少歩いてでも離れた車両のほうがいいのか。
 
女性専用車両に男性が乗ったとしても
罰則規定はない。
ただ「ご協力お願いします」というだけ。
別に男性が乗っても問題はない。
ものすごく違和感を感じだけで…
周りの女性から冷たい視線を送られるだけのことでしょう。
 
学校や会社など、男性陣の中に女性1人という状況にはさほど違和感を感じないけど
女性陣の中に男性1人だと、どこか違和感を感じる。
それが、元々・・・女性が多い学校や職場であればそこまで違和感を感じないけど
日常の中だと、どうしても男性が多いという状況にいることが多いため
女性陣の中に男性1人には慣れない。
 
「女性専用車両」があるなら「男性専用車両」も作れ!というかもしれない。
それならそれでいいのかもしれない。
異性だからこそ起こるトラブルはある。
そういうのが少しでも解消されるのであれば性別によって分けることもアリでしょう。
 
朝、モヤモヤした気持ちがありながらも
仕事をしていたら忘れました。
が、今度は夕方の帰宅途中。
持ち物すべてに「ヘルプマーク」をつけている人がいた。
…これって1人1つなんじゃないの??
とこれまた違和感を感じた。
 
最近よく見かける「ヘルプマーク」
見た目では障害が分からない人がつけるものという認識というくらいで
イマイチよく知らない。
たまたまYahoo!にヘルプマークに関する記事を読んで知ったこと。
 
「ヘルプマーク」をもらうのには、手続きは一切いらないこと。
病院などの医療機関や市役所など公的機関でちゃんと手続きをして
許可が下りた人たちだけが持てるものだと思っていた。
ある時から「ヘルプマーク」を町でよく見かけるようになって
「見た目じゃ分からないけど障害・難病の人ってたくさんいるんだな」と思ったくらい。
でも実際は交付している場所を見つけていけば誰でも手続きなく無料でもらうことができる。
無料でもらえるヘルプマークが転売サイトに載っているという問題も起きている。
 
…ごく少数かもしれないが座りたいために健常者なのにヘルプマークを使う人がいるかもしれない。
そう思うと、ヘルプマークを疑ってみてしまう。
骨折など明らかに立っているのがつらい人は分かるし
外見からでは判断つかないけど足腰に何らかの障害がある人や怪我をしている人や
貧血気味や立ちくらみを起こしやすく転倒の危険がある人も分かる。
 
が、精神疾患やうつ病の方も長時間、立ち続けることは出来ないのだろうか。
こういう時、自分自身の知識の無さが嫌になるけど。
例えば、長時間、電車のような空間に入っているとパニック状態になるというのであれば
椅子に座るよりも電車を降りたほうがいいのではないかと…思ってしまう。
あと、妊娠初期の人のヘルプマークも不思議。
妊娠初期って、妊娠が分かっているということでしょ??
それなら、マタニティーマークでいいのではないだろうか?
それとも、安定期を迎えるまではどちらでもいいってことなのかな??
あと、重い生理痛で立っているのが辛いときはヘルプマークを使ってもいいのかな?
激務で電車の移動時間が唯一の休憩時間でせめて移動中は座りたいという人はどうなるのだろう??
 
ヘルプマークを見せながら「持っているから席を譲れ」と言われるより
「○○という事情のため譲ってほしい」とヘルプマークを持っている意味を説明して欲しい。
赤の他人に個人情報を言うのも、言う側は抵抗あるとは思う。
だけど、「持ってるから」という理由だけ席を譲れはちょっと強引すぎる気がする。
どうしても電車で座りたいのであれば有料電車に乗れば済むだけのこと。
必ず目的の駅まで誰に遠慮することなく座ることが出来るし、誰も嫌な思いをすることはない。
 
あと譲ったとして
その人がスマホをいじりだしたり、寝たりされると
譲ったコッチは複雑な気持ちになります。
私だって運よく座れたのだから座って目的の駅まで行きたい‼というのが本音です。
あと自分自身が会社帰りか遊びの帰りかでもテンションが違う。
会社帰りだとラッシュ時なので出来ることなら座って帰りたいし
寄りかかる人がいるから嫌なんだよね。
でも、これで遊び帰りだと心地よい疲れなので多少の我慢は出来る。
あと譲るなら「譲られて当然」という態度をモロに出す人より
「ありがとう/助かります」という風に思ってくれる人が良い。
 
ん?
席を譲ることは親切なことなのか?
必要としている人に譲るのは当然のことなのか?
それすら曖昧になってきた。
 
1番いいのは、健常者も障碍者も若者もお年寄りも
それぞれが相手を思いやって過ごせること。
ヘルプマークや優先席がなくても「譲り合い」「助け合い」が出来ること。
そのためにも、まずは個人が心や生活にゆとりを持つことが必要だと思う。
それが1番難しい…