話し言葉への移行 | 福岡ベビーサイン「りんごのきもち」福岡の赤ちゃんとママが通う教室!南区 中央区 体験 東区 城南区 博多区 西区 春日 大野城

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福岡の赤ちゃんとママが通うベビーサイン教室!

ベビーサイン教室『りんごのきもち』は

0・1・2歳児のお母さんの育児が

楽になって欲しいと思っています。

わが子とのベビーサインの事などを綴っていきます。



ベビーサイナーは、自分のペースで話し言葉へ移行していく。

それはとても自然だ。

言葉の水瓶が溢れ、これまで便利だったサインより、より便利な話し言葉を使うようになる。


わが子は集団生活を始めたからよく喋るようになった。

言葉の習得も早いように感じた。

核家族で、ほぼ私としか接点のなかったわが子には、私だけでは圧倒的に浴びせる言葉数が

足りなかったのかもしれない。


それでもわが子は毎日、わんしゃわんしゃよく喋る。

歌もよく歌う。

サインの登場回数も格段に減ってしまった。


「ちゅわわって」といいながら、【手伝って】のサインをたまに見せてくれるくらいになってきた。

私の中で、サインの卒業だ、もうそろそろ卒業なのだな、からとうとう卒業か、になってきていた。

とても自然だった。

しかし、一つ気づいた。

サインを見せなくなっても、お話しする時には、私の目を見て、伝えたいことは私のそばに駆け寄って

おはなしに来ていた。

それは、たとえば、ここのところ気になる様子の牛がテレビに映った時には、


トットットットット

おかーしゃん、牛さんだよー


境前で化粧していた私は手を止めて一緒にトットットットット


ほんとだー!!

牛さんだ、大きいね。

モーモーだ!


と、いうようなやり取りをしていたのだ。



つい先日、2~3日ほど前

わが子が、うつぶせで足を伸ばし軽くパタンパタンさせながら絵本を読んでいた。

私は少し離れた、わが子の足元の方から、

「○○ー」とわが子の名前を呼んだ。

するとわが子は「なぁにー」と振り向きもせずそのままの体勢で返事をしたのだ。


ショックだった。

ガクーンだった。


ああ、そうか。

目を合わさずとも会話ができる、ということを学んできたのだな。


ベビーサインは視覚言語なので、相手とアイコンタクトをとりながら会話をするが

話し言葉は相手の姿が見えずとも会話ができる。

便利だ。

それを覚えた2歳9か月の秋。


なんとなくだったサインの卒業は、こういう形で突きつけられた。

だがはっきりと、話し言葉への移行を感じた瞬間でもあった。

母的には未だショックではあるが。


ただそれを覚えたわが子は、賢い。

スーパーで買い物中にはぐれた時には大声で

「おかーしゃーん、どこですかー?」と応用していた。

姿は見えずとも会話はできる。

その概念も出来上がっているのだ。

「はーい」と答えながらわが子の声の方に向かうと、子供のお菓子用買い物かごに自分なりに選んだ

商品を抱えたわが子が笑顔で駆けてくる。

買いませんよ、とこれまたやり取りしながら無限大と手をつなぐ。


魔の2歳児なんていうけれど、こんなに成長を感じる1年はあるのかしら。

体もだが、心が育つ様子を見れた年だった。

イヤイヤ期の大変な時期をひとまず過ぎたのかもしれない。

小休止でもいい。必要だ。

物心がつく前の記憶はないから、話せて当然のように話し言葉を使っているが

このイヤイヤ期の時期を、話し言葉が達者になってくる時期をこんな風に向き合えたことは

ベビーサイン育児をしていなければ私には訪れなかった時間だ。


2歳児と向き合うことに、難しさを感じる時期もあった。

2歳半頃、癇癪を起すその気持ちを、どう対応したら、どう代弁してあげたらいいか悩んだ。

過ぎてから思うが、その時期がいつまでも続くわけではない。

過ぎてから思うが、それほどイヤイヤ期は大変と感じなかった。


というわけで、イヤイヤ期も一息ついたわが子に一つお願いがある。

わが子、胎内記憶をそろそろ教えてくれないかい?

かーさんはね、楽しみにしてるのだよ。期待大。

お腹の中で何を感じていたか、わくわくしている。

それがよくないのかもしれない。

それとなーく、聞いてみよう。

ああ、やっぱりわくわく。