ベビーサインと私③ | 福岡ベビーサイン「りんごのきもち」福岡の赤ちゃんとママが通う教室!南区 中央区 体験 東区 城南区 博多区 西区 春日 大野城

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福岡の赤ちゃんとママが通うベビーサイン教室!

ベビーサイン教室『りんごのきもち』は

0・1・2歳児のお母さんの育児が

楽になって欲しいと思っています。

わが子とのベビーサインの事などを綴っていきます。

私が着付けの仕事に携わっていたとき、

夏に浴衣の講習会を担当したことがある。

自分一人で着物や浴衣を着るのにだってやはりちょっとしたコツがあるわけで、

それを伝えると、受講された方はグッときれいに裾やおはしょりの処理がうまくできる。


上前と下前のあわせ方から、腰紐の結ぶ位置や結び方をゆっくり見せる。

わかりづらいところは一緒に繰り返し、見てほしいポイントのところは、

声をかけて手を止めてみてもらうよう心掛けていた。

ただやはり、一回の講習会に参加しただけでは来夏には忘れてしまう。

ひと夏の間にたくさん着る機会を作ってもらうようにお願いをすることしかできない

単発の講習会だったが、きれいに浴衣を着るお手伝いをさせていただくのは楽しかった。


こう振り返り考えると、それは『お母さん語』のようで、

まったく経験のないことを人へ教えるときの根本はそこにあるのではないかと思う。

こんな風に思うのも、ベビーサイン育児を経験できたからであり、

サイン育児を知らなかったら、こんなことを考えることもなかった。


学生の頃、アナウンスのゼミを選択したことがあったが、その時、

現役のアナウンサーの先生から、一度、声のトーンのことを指摘された。

先生が準備されてきた原稿を順番に読み終えたとき

あなたの声は人に伝える声ではないんです、とバッサリ斬られたのだが、

テレビのアナウンサーの声は確かに高く、ゆっくりとわかりやすくニュースを伝えている。

こんな苦く青い経験を思い出すのも、今の私があるからだが、

生まれたての赤ちゃんと接するお母さんってなんて素敵なんだろう。

無意識に、そして誰から教わるでもなく、ゆっくりと優しい声のトーンでそれらの全てを備えて

産まれてきた世界を赤ちゃんに伝えている。


少し言葉がでてきた頃のわが子は、気持ちを言葉で伝えようとしてきた。

だが、私にはそれがなかなか伝わらず、イーと癇癪を起すこともあった。

積み木で遊んでいても、自分の思ったようにはいかず積み木を投げる。

ベビーサインを知らなかったら、どうなっていただろう。

のどが渇いたことも言葉で伝えられない時期にベビーサインがなかったら

どれだけ大変な思いをしていただろう。

大変に大変が積み重なって・・・・・・

とても想像がつかない、するのも恐ろしいのだが、

サイン育児をやっていて、育児の大変さが100だとしたら、

半分の50は楽になったと感じている。


私はサイン育児をする前は語りかけが苦手だったこと、

子供のサインがなかなか出なくて諦めかけたこと、

サイン育児でのエピソード、

そのエピソードは、私とわが子の宝だと家族が言ってくれたこと、

そういう自身の体験を講師になれたら生かし、

寄り添いながら楽しくベビーサインができるお手伝いをしたい。

そう思い、

清水の舞台から飛び降り、講師を志した。


すべては育児をしなければ、

わが子が私を選んで誕生してくれなければ出会わなかったことだが、

吉中みちる先生が綴られていらしたように

「ベビーサインの伝道師」私もその一人になりたいと思ったこと。

今もこれからもずっと忘れずに、大切にしたい。



おわり