もうすぐ帰国なわけですが、ここを離れたくない理由はたくさんあります。
ここでできた現地や世界各国の友人は会うことが難しくなります。今生の別ってほどでもないけど、もう一生合わない友人もいます。(そういう点でインターネットってすげえなあって思う)
それに日本では学べない学問の数々。
今通っている大学にはないような施設と環境で学生演劇ができること。
受け取り手としても充実したエンタメの土壌。
そして充実のスイーツたち(?)
だけど一番の理由は「天気」です。
南カリフォルニアの天気のよさはきっと行ったことのある人ならわかると思いますが、何よりも麻薬だと思います。
そして、ここを選んだ大きな理由の一つが「天気の良さ」でした。そういう選択をした過去の私には感謝でいっぱいです。正解of正解。
そういうわけで、留学先を選ぶのに、個人的に大事だったなあと思うポイントを紹介していきたいと思います。生の声が一番参考になるからね。
●気候
私は結局のところこれが一番大事なんじゃないかなあと思いました。元気じゃなかったら学ぶことも遊ぶこともできないからね。
冬季性鬱(疑い)を患ったことがあり、寒さと日照時間の短さがトラウマになってしまったので、1年間暖かく天気のいいところで過ごしたい、それだけの理由でアメリカ西海岸南部にエリアを絞りました。高校の頃とかはどうせイギリスとかいくんだろうなあとか思ってたんだけど、不登校してから鬱々しい天気のところにはいけないやあってなりました。
●治安
親御さんはここが一番心配ですよね。
我が家は「危なさで言ったらどこも同じ」という結構暴力的な結論を持って治安については余分な心配をしなくなりました。しかしアメリカにほぼ1年住んでみて、治安って結構大事だったなあと思います。
怖い思いをしたことはほぼないんだけど、南カリフォルニアはメキシコ移民が多い土地でもあり、唯一の公共交通機関であるバス(これに乗らないと何もできない)は明らかにお金がない人がたくさん乗っています。住んでいるエリアのダウンタウンまで行くと、結構治安が悪く、夜に女の子同士で出かけるのはちょっと怖いかもなあって感じ。
【窓に鉄格子がついている】 【落書きが多い】
この二つは有名な治安の良し悪しを見分ける基準ですので、グーグルアースでもしてみてください。
●学びの環境
何をしに行くって勉強しに行くんですから。
交換であれ認定校であれ休学であれ、学びたい分野の科目は充実しているかは大切です。
土地も関係してくると思います。
例えばジェンダー系の科目が勉強したいなら、サンフランシスコとかカナダとかはパイオニアですから、科目以外でも街や人から学べることが多いと思います。
エンタメ系だったらLA近郊かNY周りでしょうね。土壌自体がエンタメのための土地になっているのです。
●母国語話者の数
これちょっとなめてまして。思ってたより日本人が多かったんですね。まあ避けようと思えばいくらでも避けられるし、日本人と過ごすことを甘えだとは思いません。だけど、日本人だけが固まったグループを度々見かけると「うーん」ってなることもあるし、そこだけで社会が構成されてしまいます。良くも悪くも、どのくらいいるのかなっていうのは調べた方がいいかもしれません。
●留学生への対応
大学によって色が全然違います。私の大学は割と留学生は放置プレー。こっちからなんか聞けば返ってはくるけど、向こうからのアプローチは全然ないです。そっちの方がいいって人もいるだろうし、まだその土地の言語に慣れていない状態だったら手厚いお世話があった方が安心ですよね。
大学は、インターナショナルだよ!ってことを推してはくるけど、アメリカの大学なんて基本インターナショナルですよだってアメリカだもん。その数字に騙されずに、口コミとかを調べてみるのもいいかも。
●学費
当たり前ですが、公立は安く、私立は高いです。
公立の大学も日本の私立大学よりは高いですね。せめてもの州立大学って思ったけどそれでもなかなかです。
●物価と税率
似たようなことでお金関係。
例えば今住んでいるところの最低賃金は$11とか(¥1200くらいにはなるのかな)。そして消費税率が10.25%。これはなかなか高い。
アメリカは市ごとに税率が違うので、そこも考える必要があるかもしれません。ちなみに友人が留学しているオレゴン州のポートランドというところは消費税率が0%で、治安もものすごくいいらしいです。羨ましい。
こんなところでしょうか。
お金や友人関係は、最悪どうにかなるもの。でも命だけはどうにもなりません。
慣れない土地で長い間過ごすのだから、まずは健康に、安全に過ごせることが何より大事なんじゃないかな、と思います。
私はここに留学して、本当に良かったと思っています。
まあそれにしても日本食食べたい。