有川浩
*Pre-Report 僕たちが旅に出る前のこと
*Report-01 コースケ
*Report-02 ヨシミネ
*Report-03 スギとチカコ
*Report-3.5 最後の旅
*Report-04 ノリコ
*Last-Report
飼い猫のナナを手放さなければならなくなったサトルは、ナナの引き取り手を求め、銀色のワゴンに乗って旅をする。サトルの幼少のころから現在までを、時間を追って再確認する旅でもあった。
↑↑↑Wikipediaより引用
本の感想を書く前に。
ちょっと私の昔話を。
私にもとても大切だった「家族」がいました。
初めて彼女に会ったのは小学生の高学年だったと思います。
野良だった彼女は縁があってうちで引き取ることになったのですが、野良だった当時、相当人間に酷い思いをしてきたのかまったく人になつきませんでした。
そんな彼女はなぜか私と馬があったのでしょう。
いつの頃からか寝食を共にし、名前を呼ぶと必ずどこからでも飛んできてくれました。
とても頭のいい猫で、親と喧嘩をすると、決まって親の服に粗相をしたり私の代わりに親に向かって牙を剥くような猫でした。
ポテトチップスが大好きで、袋を開けると「よこせ」と膝に乗り、部屋から締め出しても部屋の戸をずっとガリガリして根負けしてました。
いつまでもずっと一緒だと思ってました。
現実的には無理だと頭では分かってましたけど、それでもずっと一緒だと思ってました。
それは高校生の時でした。
いつも一緒に寝てる彼女が布団で粗相をして、布団を替えて寝ても、側にきては粗相するのです。今から思えば完全に前触れでした。
ちょっと心配しつつも、親に後を頼み部活の合宿に私は出掛けました。
合宿の二日目でした。
家族から「従姉妹がきてるから帰ってこい」と連絡があり、合宿途中で帰宅。
すると「もうダメなようだよ」と母。
急いで部屋に行くと、息も絶え絶えな彼女がそこにいました。
少しずつ息が荒くなって、私の目の前で息を引き取りました。
「あんたが帰ってくるの待ってたみたいだね」
と母に言われ、
しばらく本気で泣いてて、従姉妹にはドン引きされましたが(笑)
あの時、この従姉妹たちが来てなければ家には帰らず、最後を看取ってやることが出来なかったのかと思うと、やはりそこに不思議な縁を感じずにはいられないのです。
長い長い昔話で恐縮です

さてさて、そんな昔話を鮮明に思い出させられる一冊でした

結構早い段階で話の内容は先読み出来てしまったんですが

そして違わぬラストでございました。
が。
そこは有川さんです。
文章の端々にユーモアがあって、しんみりしちゃうけど温かさがあって。
大好きな有川作品なんですけど、この本に関しては自分の昔の記憶がフラッシュバックしてきてしまって、
面白かった

とか
イマイチだった

とかの感想が出てきません……

というわけでして。
とにかく事実だけを述べると、私は
「最初から最後まで泣いてました」
です

最後に。
この本を原作に舞台になってるのですが、それもまたとても気になるところ。
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