皆さん、こんにちは
青海林檎です
昨日の続きで、南部氏の家老、北信愛
についてお伝えしたいと思います。
南部晴継が暗殺されたため、後継者問題で揺れに揺れる南部氏。
この時期、南部氏の領土は陸奥全域に広がり、かつて無いほどの隆盛を見せていたとはいえ、津軽地方で大浦為信
がきな臭い動きを見せたりしていたため、1日も早く当主を決め、情勢を安定させなければなりませんでした。
重臣を集めての会議の中、後継者として上げられたのは、信愛が保護していた田子信直
と、南部氏の中でも名門とされていた九戸南部氏出身の九戸実親
(くのへ さねちか)でした。
会議が進む内、より本家筋に近い九戸実親を当主にすべし、と議論が固まりかける中、信愛はとんでもない行動に出ます。
議論が行われている建物を軍勢で囲み、田子信直を当主にしない場合、会議に集まっている重臣を皆殺しにすると脅しをかけたのです。
この軍事クーデターといってもいい強攻策により、田子信直は南部氏26代目当主に、なんとかなる事が出来ました。
しかし、無理やりな当主就任は多くの家臣の反感を買い、後に九戸実親
の兄である九戸政実
による大規模な反乱へと発展していくのです。
参考サイト
北信愛
(Wikipedia より)
南部信直
(Wikipedia より)
九戸政実
(Wikipedia より)
九戸実親
(Wikipedia より)
武家家伝_北 氏