娘が幼稚園の時、私にもママ友がいた。

でも正直、そのママ友たちとは気が合わなかった。

個人的によく話をしていたMちゃんというママ。

私がうつ病でいつも不安を抱えていた時、Mちゃんも同じように不安を抱えている人だった。


病気ではないのだけど、いつも控えめなMちゃん。

私はMちゃんが大好きだった。

そのうちにMちゃんの旦那さんとも話をするようになった。

Mちゃんはいつも自信なさげで控えめな性格だったけど、ある日こんなことを言っていた。

私の旦那は私のことが大好きなんだよ~って。

少し恥ずかしそうにしながら。

決してイヤな気持ちはしなかった。

あーそうなんだね、わかる気がするよ!

ある日元旦那と市役所にいる時にMちゃんのケータイ番号から電話がきた。

なんだかイヤな予感…。

旦那さんが電話の向こうで、

うちの奥さん死んじゃいましたー!って泣いていた。


え!?どういうこと?

昨日まで元気だったじゃん!?

脳の病気で倒れ、そのままかえらぬ人になったということ。

私は大泣きした。

その日葬儀場まで行った。

まだMちゃんのご遺体は葬儀場にきていなかった。

そのときに旦那さんと、知り合いだという女性と話をした。

その時、その女性が、さっきこの人に、結婚しようか?って言われちゃった~と。

何を言っているの?旦那さん!

Mちゃんが葬儀場にもきていないのに、なんでそんなことを…。

悔しかった。

私は旦那に愛されていると言っていたMちゃんの嬉しそうな顔が浮かんできた。

こいつら、いったいなんなの?

悲しいやら腹がたつやら…。

Mちゃんが葬儀場に運ばれてきて、私は、

今まで優しくしてくれてありがとね!

手をあわせて帰ってきた。

そして旦那さんとその女性は後に本当に結婚した。

これで良かったのかな…。

よくわからないけど、私は優しかったMちゃんを忘れないよ。