私は小学6年生の時にひどい捻挫をした。

朝と帰りは親が自転車で送り迎えをしてくれた。

土曜日の帰り、親に言った時間よりもかなり早く学校が終わった。

みんなと校門へ向かい、バイバイしたあと…

トイレに行きたくなった。

季節は真冬。

寒くてトイレに行きたい思いは強くなったが、私がいない間に親が迎えにきたら?などと考えていたら我慢するしかなく。

親が迎えにきたのがそれから30分後くらい。

自転車の後ろに乗せてもらい、家に着いたら足が痛いのも忘れてトイレにかけ込んだ。

うっ!なんだこれは!?

尿を出す瞬間、下腹と尿の出る部分がものすごく痛い!

拭いたら尿に血が混じっている。

しかも尿はあれだけ我慢していたのにほとんど出ない。

おかしい…。

とりあえずトイレから出たけど、またオシッコがしたくなった。

トイレに行ったらまたさっきと同じ。

痛みと血尿と残尿感。

私は父親に症状を説明し、

病院に連れていって!と頼んだ。

しかし父は、

そういうことはお母さんに聞きなさい…と私を見てもくれない。

母にも説明して、これは生理じゃないよ!と訴えたけど母は、

うーん、でも、生理でもそういう症状になるよ、と。

違うんだよ!出血も、尿に血が混じってるの!

血が大量に出てるんじゃなくて!!

何度も言っていたら、父親に、

病院に行ったらお前が笑われるだけだぞ!と言われた。

いいよ!笑われてもいいから病院に行きたいよ!

もう親は私の言うことを聞かなくなった。

どうしよう…このままなおらなかったら、親には生理だと思われてるし、月曜日には学校に行かなきゃならない。

なんとかしなきゃ…。

冬だったのでコタツが出ていた。

そうだ!コタツの発熱部分でお腹をあっためよう!

コタツにもぐり込んでとにかくあたためた。

トイレにはなるべく行かないようにした。

5分間隔のトイレを10分、15分とのばしていった。

私はいつの間にか寝ていた。

時間は夕方。

思いきってトイレに行った。

普通に出る!お腹も痛くない!

親には大人になってからその時のことを言ったら、

ごめんごめん!と言っていた。

あれは膀胱炎だったのかな?

ハッキリしないけどあれほど親を憎らしいと思ったことはなかった。