林檎が当時25歳
淡細胞肉腫(希少癌、未知なる癌)で頭蓋骨に癌ができ、頭蓋骨が割れ
ICUに入院した林檎母から3日後
小学校保健室勤務の林檎は・・・脳癌で大学生の娘を亡くした母親の講演を職務で聞くのだが。
講演者「頭が痛いと娘が泣き・・・」
はい。
無理!頭蓋骨を癌で破壊し意識が戻らない母を案じている身では脳癌で死んだ話は精神崩壊。
講演会の会場を出るとため息をついた。
「どうしたの?」
「・・・こんにちは。えっと・・・実は・・・」
声をかけてくれたのは、受付をしていた顔だけ知ってる他の小学校の保健室のベテラン先生
希少癌とはいえ癌で頭の骨が割れる。足を切断なんて俄かに信じれない話
そんな話を聞き励ましてくれたA先生が林檎は一方的に大好きになり
あれから○年
林檎「お久しぶりですー!今度、一年生の心電図検診(心臓一次)を休んだ子を連れて行ってもいいですか?」
復職の他の小学校はA先生の近くの学校
A「いいよ!お久しぶりですね!」
林檎「仕事を辞め復職しました。3年ぶりにお会いできるの楽しみです」
それからというもの林檎は職員室で給食をたべつつ
「A先生にお会いできるの楽しみすぎるー!あと、3日」「あと、2日」
なんてカウントダウン
※心臓検診の前は欠席者を連れて行かないとA先生に会えないので欠席しろー!誰か休めと保健室の先生らしからぬ祈りをしていたのは内緒
何事もやった、やられた。された、してあげた。
話を聞いてもらえた。
復職し、再会が職務の一環でできて凄く嬉しかった林檎の近状です。
私も日々、人に親切にしようと誓った矢先
電車でまーた、人が倒れたのです。
林檎はよく往来でも倒れた人と遭遇する・・・。