かつて、セラミックコンデンサは高周波領域で使用する場合が多く、比較的小容量でした。
一般的には直流電源のバイパスコンデンサ(通称:パスコン)としての利用が多く、当初は【0.01uF】が主流でしたが、途中から、【0.1uF】が長い間、主流となりました。
当時は大容量のセラミックコンデンサが無いため、0.1uFを越える場合は電解コンデンサを使用しました。
しかし、電解コンデンサは内部に電解液があり、長期間使用すると容量抜けが発生し、電子機器の故障につながります。
ところが、近年は積層技術が進歩し、積層セラミックコンデンサとして、大容量の製品が販売されています。
そのため、従来、電解コンデンサを使用していた回路でも、積層セラミックコンデンサが使用できるようになりました。
最近では、産業用途で電解コンデンサを使用しない基板が増加し、故障率が低くなっています。
ただし、高電圧・大容量が必要な場合は電解コンデンサを使用しますが、できるだけ長寿命品を使用するか、OSコンデンサ(導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ)を使用する事を推奨します。
積層セラミックコンデンサの有名メーカーは以下です。
・村田製作所
→ただし、モバイル用の小型化品のみの生産に特化し、生産中止品多数有り。
・TDK
・太陽誘電
・AVX(京セラのグループ会社)