今日の御紹介は「駅舎温泉 さとの湯」なのです。
<スーパー銭湯度☆☆☆☆☆>
城崎温泉の正しく玄関口であり、ランドマーク的存在であるJR山陰本線
「城崎温泉駅」は開業から平成17年つまり、2005年までは「城崎駅」の
名称でありました。しかしその平成17年に城崎温泉の所在する城崎町
が豊岡市へ合併するのに伴い現在の「城崎温泉駅」の名称へ変わり
ました。(ウィキペディア JR城崎温泉駅より引用)
そのJR城崎温泉駅のスグ横にあるのが「駅舎温泉 さとの湯」なので
あります。この駅舎温泉さとの湯は古来より続く温泉街「城崎温泉」の
7番目の外湯として平成12年に新規オープンしたのです。
さとの湯がオープンした平成12年はワタクシの、このブログ「スーパー
銭湯へ行こう」の「箕面温泉 スパーガーデン」(2013年 2月17日更新)
http://ameblo.jp/ringmutaro/entry-11472570431.html
で述べたように、「バブル崩壊」から「失われた10年」へと向う日本が
その過渡期「バブルの余韻」を迎えた時期であります。
更には「平成の大合併」による日本の地方自治体再編の嵐が吹き荒れ
ようとした時期でもあります。
平成12年は温浴施設の新たなる業態「スーパー銭湯」がオープンの
テープカットを行った時期でもあり、そんな時代に「駅舎温泉さとの湯」
はオープンしたのであります。
この駅舎温泉さとの湯は、古来より続く温泉街「城崎温泉」に新風を
巻き起こしたと思われます。貴重な観光資源である「城崎温泉 外湯」
は従来の温泉ファン、80年代に巻き起こった「温泉ブーム」の牽引役
とも言える存在でした。特に近畿圏では城崎温泉の外湯巡りは静かな
ブームだったことも覚えています。ですが時代と共に利用者の嗜好も
変化し、街中のスーパー銭湯が支持される状況を向かえ老舗である
城崎温泉も時代のニーズを汲み取る形で、駅舎温泉さとの湯を開業
させたことは安易に想像できるのであります。
前述の「箕面温泉スパーガーデン」でも述べたように、この時代に老舗
温浴施設の明暗が分かれたのであります。近畿圏でも名高い金泉を
擁する温泉郷「有馬温泉」の「有馬ヘルスセンター」は「有馬温泉 太閤
の湯」へと生まれ変わることで「温泉」にエンタテイメント性を持たせる
ことに成功しました。一方、「城崎温泉」は従来の6つの外湯は既存の
まま温泉街の風景を残し、新たに誕生した7つ目の外湯にエンタテイメント
的な御風呂群を施すことで新たな客層を開拓したのでした。
関西圏でのスーパー銭湯のオープンラッシュと「駅舎温泉 さとの湯」の
開業時期が同時期というのは非常に興味深いものがあります。
当初の計画では「駅舎温泉 さとの湯」は7つ目の外湯ではなかったよう
であります。全国的な温泉ブームの中、各温泉地は「秘湯」から「温泉」
というレジャーへの変革期を迎え、文人墨客の愛した「城崎温泉」でさえ
例外ではなかったようです。関西でも首都圏を中心にヘルスセンターから
健康ランド、スパ・クアハウスそしてスーパー銭湯への転換および過渡期
を迎えていたこともあり、温泉マニアのみならず観光客のニーズが多種
多様性を持ち、ただ温泉に入る、ということだけではニーズに応えること
ができなかったのでしょう。
平成元年に策定された「外湯総合基本構想」により、城崎温泉は時代
のメインストリームの温泉、温浴施設と成るべく大きく舵を切ったのです。
この「外湯総合基本構想」によって6つの外湯はリニューアルオープン
ラッシュとなったのでした。
「さとの湯」は元々、「地蔵湯」の分湯として隣接されていました。豊岡市
温泉課による公式サイト内の「城崎温泉写真集」により、その姿を垣間
見ることができます。昭和37年9月に地蔵湯の分湯としてオープンした
「さとの湯」ですが、平成4年に地蔵湯とさとの湯を統合してオープンした
新たな「地蔵湯」ができ、「さとの湯」の名称は一旦置かれることとなった
のです。
そして「外湯総合基本構想」によりJR城崎温泉駅構内に計画された温浴
施設が「城崎温泉交流センター」でした。
しかしオープンとなった平成12年に誕生したのは計画地をJR駅構内から
駅ロータリーに面した場所に移した「駅舎温泉 さとの湯」だったのです。
恐らくですが、城崎温泉の湯島財産区にオープンさせるのなら「外湯」
でなければ!という声が上がったのでしょう。
「城崎温泉 外湯」は日本が世界に誇るべき温泉文化であり、観光資源
なのであります。当然でしょう!
さてインプレッションであります。城崎温泉街でも屈指の交通量と混雑が
あるJR城崎温泉駅前から飲泉場を右斜めに見ると、寺院の様にも見え
能舞台にも見える立派な日本瓦の屋根を持つ御堂が見えます。
その御堂の横に池を思わせるスペースがあり、一様に素足で池の縁に
腰掛けていました。近寄って良く見ると無料の足湯場でした。
そしてその御堂の横には京都の歌舞練場を思わせる大きな建物があり
ます。それが「駅舎温泉 さとの湯」でありました。
館内に入ると大きな玄関と下駄箱のエリアがあって、横並びにフロントが
あります。受付を済ませて中に歩いて行くと、現代のスーパー銭湯にも
ヒケ劣らないユッタリとした空間の休憩ロビーと右手には大広間とも呼べ
そうな畳和室の休憩場がありました。
館内を良く見ると、3階建ての建築であり2階が脱衣所と内風呂でして
3階が露天風呂なのであります。
イザ!脱衣所から内風呂に行きます。脱衣所から浴場入口に掛けては
丸で玄武岩のような岩肌の壁が続いていて、期待感を膨らませます。
玄武岩の洞窟にいるような雰囲気の中、まず内風呂は和風の岩風呂
であります。岩風呂の奥は洗い場で、岩風呂の壁部分はガラス張りで
JRの電車のアタマが見えます。この和風岩風呂の湯船は結構大きくて
しかも、浅瀬なためジックリと腰を下ろして温まることができます。
そして湯船内にはジェットバスが4座ありました。その和風岩風呂の手前
に小湯船がありますが、こちらは深目であります。
内風呂から露天風呂のある3階相当のエリアに行くには内風呂サウナ横
の階段を通っていきます。そのサウナですが本物のフィンランド式サウナ
でして、熱せられた岩が積み上げられていました。
3階にもサウナが3種類ありまして、城崎温泉でもスーパー銭湯同様いや
それ以上にサウナを楽しみたいオマエタチ、皆々様はここはベストでしょ。
3階エリアの3種類のサウナは、ミストサウナの「蒸し風呂」と高温ドライ
サウナ、そして特筆すべきはスーパー銭湯でもあるところと、無いところ
があるのですが、冷温サウナの「ペンギンサウナ」があるのです。
このペンギンサウナはサウナや御湯で火照ってから入ると、メチャクチャ
涼しいです。サウナ若しくは御風呂後の湯冷ましで、水風呂が苦手で
あればペンギンサウナを利用されると良いじゃないでしょうか。
特筆すべきは露天風呂であります。玄武岩の露天風呂とでも表現でき
ましょうか、巨大な岩々が積み上げられ、頭上からナミナミと温泉が降り
注ぐのであります。その温泉滝の内側に入り、温泉の成分が空気中に
漂うかのような「湯しぶき」は正しく温泉ナイアガラなのであります。
そして右側に広がる、雄大な流れの円山川が見えます。これこそ絶景
カナ絶景カナ!なのです。JR山陰線の路線に面した立地がもたらす
その風景は遥か頭上に広がる一切の遮りがない天空と共に、雄大な
自然に抱かれて、風情ある温泉街情緒の新たなる一面を見せてくれる
ことは間違いありません。都会のスーパー銭湯では味わえない空間が
この「駅舎温泉 さとの湯」にはあるのです。
なお、ワタクシが体験した御風呂は和風大浴場であり、洋風大浴場と
日替りで女湯・男湯になるようです。
<御気軽度☆☆☆>
営業時間が13:00~21:00と他の外湯より短いので注意が必要ですね。
料金は大人800円小人400円となっていますが、これが高いのか安いの
かは人それぞれでしょう。この御風呂の内容なら良いと思うんですが。
もちろんボディソープやシャンプー・リンスは備え付けがありました。
「だったらなんで☆3つ?」と御思いのオマエタチ皆様もおいででしょう。
やはり城崎温泉街の外湯でも人気があるのと外湯唯一の専用駐車場が
ある為でしょうか。常に混雑している印象なのです。
それと城崎温泉ではジックリと泉質を楽しみたい、というオマエタチ皆様
には少しだけ趣が異なることもあろうかと思って☆3つであります。
因みに駐車場は最初の60分無料ですが、以降は60分100円となって
います。40台分のパーキングスペースのようですが、パーキング待ちで
ゲート前で渋滞もシバシバあるようですので御注意を!
<レジャー施設度☆☆☆>
広い休憩ロビーや大広間がある割には御食事処などはなかったように
思います。自動販売機とコインマッサージ機くらいですか、あったのは。
これだけの広い営業面積ですから+アルファ欲しいところですね。
ですが、城崎温泉街には御食事処も御土産屋さんも沢山ありますので!
上記の情報は変更となる場合もありますので、必ず城崎温泉観光協会
公式サイトなどで御確認の上、御訪問下さいねっ!
<城崎温泉観光協会-七つの外湯めぐり~さとの湯~>
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/infomation/sotoyu/meguri/onsen.html
参考及び引用サイト
豊岡市役所 温泉課 ホームページ
「集中配湯管理施設」
http://www.kinosakionsen-zaisanku.com/syuchu/03.html
「城崎温泉写真集」
http://www.kinosakionsen-zaisanku.com/photo/index.html





