<スーパー銭湯度☆☆☆>
「あ~あっ~」そんなタメ息があちらこちらで聞かれそうな消費税増税。
ずっと論議されていましたが終に、という感じで衆議院で法案が可決
されてしまいましたね。
思えばバブル崩壊後の日本はリストラの嵐でした。それは民間企業
だけでなく一般家庭でも家計の見直しが行われました。企業内リストラ
による賃金カット、ボーナス減。余波は一般家庭にもおよんでイの一番
に見直されたのがお出掛けや外食など余暇を楽しむ為のレクレーション
つまり消費行動が見直されたのでした。かくしてデフレスパイラル日本
が始まる訳であります。「デフレスパイラル日本チャチャチャ!」などと
ノンキに手を叩いている場合じゃあ~ござんせん!
「お出掛け」を控えて減った給料分をカヴァーする→その家庭内リストラ
が更なる消費行動を抑制させる→あらゆる企業・産業が売上を落とす
→社内リストラを推進させる→人件費・経費を削減→賃金カット→…
まあ、ニワトリが先か?卵が先か?みたいな話ですが出口の見えない
デフレスパイラルの真っ只中に消費税増税ですよ!
実質的物価上昇ですね!売上が伸びない各企業は人件費を増やす
どころか払わなきゃならない税金ばっかりがドンドン増えて行くんです
から!これはデフレ・メビウスの輪やデフレ・ブラックホールとも言うべき
現象ですね。永遠に出口の見えない永久迷宮…
さて今回御紹介する「ヒルホテル サンピア伊賀 芭蕉の湯」であります
が、そんなリストラの嵐が行政官庁にも吹き荒れる時代を経て、誕生
した温浴施設なのであります。
バブル崩壊後スグの日本はナンデモカンデモえいやっ!とリストラを
進めた訳ではなく、バブルの黄金の日々の余韻に浸っていた人々も
多々いました。トリワケ、行政官庁の中でも社会保険庁なんかはノ~
ンビリしてたんでしょうか「天下り」「役人天国」と揶揄されたモノでした。
この時期はバブル全盛期に計画された様々な公共事業がえいやっ!
と行われた時代でもあり、ダムや高速道路そして箱物行政と後々に
揶揄される様々な施設の建設が推し進められた時代でもありました。
今頃になってこれら公共事業の邁進が我々にツケとなって却ってきた
ことはオマエタチ、皆々様も良~く存じ上げられていることでしょう。
後の政権交代の前後からはそれら公共事業が血税のムダ消費として
槍玉に挙げられるわけなのです。その中でもヒトキワ注目を浴びたのが
厚生年金加入者の福祉増進を目的として社会保険庁が設置を行った
厚生年金福祉施設でした。財源を国民が納めた厚生年金として日本
各地に様々な施設を作ったのです。多目的ホール、レジャー施設や
教育機関、老人保健施設、スポーツ施設そして厚生年金休暇センター
と呼ばれたリゾートスタイルの宿泊施設がありました。
「ヒルホテル サンピア伊賀」の前身は前述の厚生年金休暇センターで
ありました。1992年に「三重厚生年金健康福祉センター」として営業を
開始、運営者は財団法人厚生年金事業振興団でして正に「天下り」
「箱物行政」でありました。ですが施設としての魅力もあった訳でして
1990年には天然温泉を掘り当て伊賀上野温泉となる訳なのです。
しかしながらバブル崩壊を経て類を見ない不景気の時代へと突入する
疲弊した日本では国民の不平不満が、行政官庁の様々なムダ行政
へとブツケラレル時代であり、更には一般企業における終身雇用制度
の崩壊と日本企業の海外への生産シフトがもたらした産業の空洞化
が、招いた雇用形態(派遣労働者、パートタイマーなど)の増加は厚生
年金加入者数の減少を一層推し進める結果となり、利用者の少ない、
多いに関らず年金を食いつぶす厚生年金福祉施設はムダ、という烙印
を押されてしまうのです。
その結果、国民の声に後押しされる形で「独立行政法人年金健康保険
福祉施設整理機構」が2005年に設立され「箱物行政」の合理化計画を
進める事になり、社会保険庁から全ての厚生年金施設を「独立行政
法人年金健康保険福祉施設整理機構」が譲渡を受けたのです。
まあ、合理化と言ってもハコモノを処分するってことらしいです。それで
これら厚生年金福祉施設は譲渡後、ウェルシティ・ウェルハートピア
ウェルサンピアと3つの事業形態となり前述の「三重厚生年金健康福祉
センター」は「ウェルサンピア伊賀」として営業を開始します。
その後、厚生年金福祉施設だったウェルシティ・ウェルハートピアそして
ウェルサンピアは清算・廃止もしくは譲渡への道を辿るのですが各地で
反対運動が巻き起こるのです。元来、厚生年金を財源とした施設でし
たので割安の料金に加えて豪華な設備があるんですからリピーターも
多くいたんでしょうね。建設された場所は町おこし村おこしを必要とした
エリアも多かったんでしょう。この「ウェルサンピア伊賀」にもそういった
廃止反対運動があったようで平成17年に「ウェルサンピア伊賀を存続
させる会」が地元の有力者を中心に発足しました。
このウェルサンピア伊賀は地元住民には無くてはならない存在だった
のでしょう。地元の催事や研修会、そしてレジャー。中には結婚式を
挙げた人も居たんだと思います。それと2006年には35万人の利用者
があって黒字計上をしたそうですから「町おこし」の拠点だったと思い
ます。そういった状況の中、ウェルサンピア伊賀は平成22年に一旦は
営業を終了し、廃止か?売却か?の選択を迫られることになります。
そこで立ち上がったのが「ウェルサンピア伊賀を存続させる会」の人々
でした。入札に参加するべく会社を設立、その後の実質的運営会社
となる第3セクターを立ち上げます。その入札時期が2009年の2月で
「ヒルホテル サンピア伊賀」として第3セクター企業の運営で心機一転
営業を開始したのが2009年の5月ですから、いかに地元住民の支援
を短期間で得た総合レジャー施設であるか御分りでしょう。
「ヒルホテル サンピア伊賀」営業開始までのドラマをイッキに述べました。
しかし、このブログは「スーパー銭湯体験記」でありますので御風呂の
ことを書かねばなりません!
という訳で泉質インプでございます。ヒルホテル サンピア伊賀までは
大阪方面から西名阪自動車道を通り名阪国道へ抜け友生インターを
降りると住宅街を抜けるとありました。ワタクシ、最初は健康センター
ライクな温浴施設を名前から想像していたのですがパッと見はリゾート
ホテルでした。テニスコートが数面見えて、そこを抜けるとスロープが
あり、そこがパーキングでした。そして館内へ。受付があるのですが
ホテルのフロントって感じでした。それもその筈、本館が隣接していて
宿泊客は本館から通路を通って温浴施設に移動でき、一般利用者は
直接、温浴施設に入るのです。
さて大浴場へ。脱衣所はロッカーや浴衣を置いておくカゴもあったり
して完全に温泉ホテルの大浴場ですね。そして御風呂に行くとフキヌケ
の高い天井に近代的な造りの外壁、なのですがナゼか懐かしさを感じ
ます。このブログを書いて気づいたのですがオープンは2009年ですが
厚生年金福祉センターの営業開始の1992年から20年経過しているの
です。その懐かしさを感じるのは他にもあって例えばサウナ。昔風に
室内にはサウナの起源やサウナの利用法を書いた看板がありました。
昭和にあった温浴施設のサウナって殆ど、この看板がありましたっけ。
大浴場は洋風と和風があって日に拠って女湯と男湯と分かれるよう
です。ワタクシ、燐夢が入浴した日は男湯は和風風呂でありました。
大きな湯船の「全身浴」「うたせ湯」「寝湯」「水風呂」「ドライサウナ」
そして「露天風呂」がありました。露天風呂は開放感バツグンでした。
露天風呂部分は一応の仕切りがありましたが天井が内風呂から続い
ており、左右の壁も続いているのですが前方にサエギルものがあり
ません。「それだと外から丸見えじゃん!」って御思いになるかもしれ
ませんが、前方が急斜面になっていてそれが壁になっています。
ですから言わば巨大トンネル風な造りの大浴場になっているのです。
因みに温泉は水風呂以外は天然温泉なのですが掛け流しではなく
加温+循環ろ過利用で、ちょっと残念ですが半月型の全身浴に浸かれ
ば、疲れも吹っ飛んで掛け流しかどうかは関係なくなっちゃいますよ。
なお当日女湯だった大浴場は洋風風呂でした。そちらにはジャグジー
全身浴・薬草湯・水風呂・露天風呂そしてミストサウナという構成で
あります。一つ気になったのが松尾芭蕉の句碑が露天風呂にあって
このヒルホテル サンピア伊賀にあるということは、芭蕉が伊賀忍者だ
ったかも知れないという説は本当だったのかという事でした。
そんな歴史ミステリー「芭蕉の謎」を夢想しながら、サンピア伊賀の天然
温泉「芭蕉の湯」に浸かる!歴史ロマン溢れる温泉であります。
<御気軽度☆☆☆☆>
まず営業時間が朝10時~22時(受付終了21:30)でしてウェルサンピア
時代が21時営業終了だったことを思えば1時間営業延長は企業努力
ではないでしょうか。また近隣の温浴施設が殆ど21時営業終了である
事を考えても余裕のあるレジャー計画が立てれますね。そして料金は
タオル無しの価格設定で大人750円(中学生以上)シルバー(65歳以上)
650円小人(3才以上)350円と近隣の温浴施設と比較しても50円程安い
感じがします。宿泊の御客様はもう少し遅い時間まで入浴可能みたい
ですが詳細はヒルホテル サンピア伊賀のサイトで御確認下さい!
なおパーキングは144台収容可能みたいです。
<レジャー施設度☆☆☆☆☆>
元来は宿泊メインの施設なのですが夜の22時まで営業しているので
天然温泉 芭蕉の湯に併設された御食事処「芭蕉庵」やエステサロン、
ソフト整体、健康マッサージに加えてカラオケルームもあって1日遊べ
そうです。やはりレクレーションは完璧。屋内スケートリンク、屋外プール
室内外のテニスコートも多面ありそうです。それもその筈、元々が厚生
年金福祉施設ですから3万130㎡もある広~い敷地ですよ。大阪近郊
にある狭い土地をヤリクリして設置された施設とは違います。
加えてウェディング、ラウンジ、宴会、研修と色々やってるみたいです。
文句なし!です。オススメは素泊まりで泊まって翌日遊ぶってのも良い
でしょうね。もちろん伊賀市ですからグルメあり忍者ありでしょ!
<ヒルホテル サンピア伊賀>
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