良かれと思ってやったことが、
裏目に出てしまったのでしょうか。
とある共働きの奥様が、年金の手続きを説明している途中で
「わあああ・・・」
消え入りそうなか細い悲鳴をあげて
目に涙を浮かべられました。
所得超過で配偶者の扶養から
外れることになり
国民健康保険と年金加入の手続きをすることに。
持参された扶養削除の書類には、
数か月前まで遡った、資格喪失日が記されていました。
彼女の職場は、人手不足が深刻な問題とよく言われる業界で、
前年の年末、会社側に懇願されて残業をしてしまったのでした。
扶養の範囲内で働くことが条件で入社したのに
お願いされると嫌とは言いづらいのか
忙しい職場を見て見ぬ振りができなかったのか・・・
先に説明した国保の担当者は
淡々と保険料の総額を伝えたらしく
私が年金の説明のため替わった時には
少し呆然とした表情でした。
「国保の保険料がこんなにあるんですぅ・・・」
国保担当者から伝えられた金額を、ご自分の手帳に
メモされていました。
ほんとに高い金額ですねぇ・・・
心の声が漏れてしまいました。あああ~
配偶者の方は所得がある方なので、免除制度は難しいこと、
扶養削除日から今月までの年金保険料を伝えました。
国保と合わせると・・・ううむ。
そして冒頭のシーンとなったわけです。
もうなんと慰めていいか
言葉になりませんでした。
年末が近づくと、扶養範囲内で働くパートさんなどは、
調整するためにお休みを取ることがあります。
忙しい時期に休まれると当然現場は困りますが、そりゃ仕方ないと
調整するのが事務方の腕の見せ所じゃないでしょうか?
彼女の話を聞くと、給与計算をする事務方が残業をお願いしていたらしい。
いや、これ以上働くと扶養から外れるよと、なぜ配慮してあげなかったの・・・?
「私もちゃんと気を付けていればよかったんですけどね」
彼女は涙を指の腹で拭いながらそう言いました。
「この次は気を付けます」
そう言って、彼女は保険料の総額をメモした手帳を静かに閉じて、
市役所をあとにしました。
今度からは情に流されず、自分を守ってほしいなぁ。
いっそのこと、正社員になってバリバリ働く道もありますが、
働き方はひとそれぞれです・・・。