ドラッグストアは利幅の薄い商品を大量販売しなければ成り立たないが、ヒット商品が売れる期間は短く大量在庫は許されない。その中で他店との激しい価格競争を続けなければならない。聞けば聞くほど厳しい業界だった。
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人気のあるドラッグストアを見て回るのも本郷の日課となった。
どの店もコンビニエンスストアの4~5倍に上る商品を見事に管理していた,エルメス 小物。棚に並んだ商品が減ったらすかさず補充し、見栄えをよくする。そんな配慮が行き届いていた。
そして大手ドラッグチェーンには、主力商品の配置方法や価格など何か一つ強みがあることに気づいた。
では、ドラッグイレブンの強みとは何か-。
幹部社員からのヒアリングを通じて、ドラッグイレブンは平成元年の創業当時から「美容と健康の専門店」として、薬剤師や店員が薬や化粧品の使い方などの相談に乗る「カウンセリング営業」で業績を上げてきたことが分かった。本郷は「これしかない」と確信した。
残る課題は、店頭の品ぞろえと在庫管理だった。これには、本郷がJR九州で徹底的にたたき込まれた「5S(整理・整頓・清掃・清潔 ・接遇)の精神」を生かせそうだった。
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