たりを好きで仕方なかったころは、ふたりが来日したというだけで、

  ほんとに空気がおいしかった。

 

  ふたりも同じこの空の下にいると思うと、よし!私も今日1日がんばるぞ!

  ってなるし。

 

  ふたりの姿を、ほんとに毎日毎日、飽きもしないで追いかけてた。

 

  多少疑問に感じることがあったとしても、そこには常に、韓国というお国

  の事情や、事務所の考え方、あるいは立場、いろんなことがあいまって、

  どうにもならないことが、彼らには山のようにあるんだからって。

 

  自らを納得させるのもいつものことだった。

 

  だけどいつからだったのかなあ?私の心に小さな翳り

 

  あんまり自覚できてなかったけど、思えばそうだな、結局兵役に就く前

  あたりからかな。

 

  韓国人男子にとって、兵役は人生の一大事だもんね、だからなのか

  兵役に入る準備段階で、東方神起ではなくて、チョン・ユンホと

  シム・チャンミンっていう、一個人としての彼らを垣間見ることになった。

 

  その時点でもう、ほぼ確信していたのかも知れないけど。

 

  SMってほんとに、グローバルと見せかけて、内実思いっきりドメスティ

  ックだよね。

  音楽やファッションは外のものパクりまくりなのに、主義とか精神に、

  他の国の考え方とか大きな観点ってまったく無くて、まるっきり

  韓国人主体の思想しかない。

 

  でもたとえ、自分たちが所属してる事務所がそうだとしても、

  あれだけ、本人たちこそが、世界中で活動してきてるんだし。

  日本にこれだけの応援者を持っていて、関係者との絆もある、ユノと

  チャンミンこそが、変えていく部分もあるんじゃないかと期待してた。

 

  事務所の人間としてではなく、韓国人としてではなく、東方神起と

  してでもなく、一人間として判断すべきもの、選択すべきものって

  彼らの中にあるはず。

 
    それをきっと、ユノとチャンミンが、周りも納得させる形で、やり遂げて
  くれる、そのぐらいの人間のはず。
 
  ずっとずっと、心のどこかで期待し続けてたんだと思う。