WOWWOWの無料放送があったから、黄金を抱いて翔べ を観てる。
上映中に、映画館にもひとりで観に行った。
だからあらすじもチャンミンの出番も知ってる。

くしくも、黄金の前に、BSでやってた パッチギ も観た直後。

最近韓国政府、および朴槿恵大統領は、慰安婦問題をはじめ、より一層の反日傾向を強めてる。
これが何を意味するのか、多少の知識がある人間ならわかるはず。
韓国(ここでは対象ではないけれども、中国も同じ)政府が、反日を声高に叫び出す時、それは
韓国内の経済や政治が、不安定化していることを示している。

反日に、国民感情を一気に集中させ、自国の問題から目を逸らす。
特に今回、朴槿恵氏は、ヨーロッパ外遊中に、その国々にとうてい関係のない日韓関係の
ひずみを、日本批判を繰り返してばらまいている。

韓国という国は、どうしても自らの国を、自らの力で、立て直すことができない。
日本以外の、日本や韓国に知識や興味の無い国々に、日本はこんなに悪い国だから、
私たちの味方をせよと、訴えて、なんとか実を獲ろうとしているのだ。
その実は何?普通だったら、目に見える利益。そう、お金ね。
でも、そんなことで、お金なんて、手に入らないよね?
じゃあ、あとは何?日本が、韓国に悪かったです~、とひれ伏しでもすれば満足なのか?
でも、どんなことがいったい、ひれ伏した、と思えることなのか?
そして、それを手に入れたところで韓国という国が、今より良くなるのか?

たぶん、そんなことしても、自分たちの望む成果が手に入らないことなんて、繰り返してきた歴史を
見たってわかるはず。
それも、朴槿恵氏は自分の父が日本とどのように関わってきたのか、一番知っている人間である
というのに、その重みを知っていても、それでもまだ同じことを繰り返しているのだ。

反日を選ぶ選ばないは別としても、韓国歴代大統領の末路は往々にして悲劇的。
初代の李承晩大統領は海外亡命、長期政権だった朴正煕大統領は暗殺、
全斗煥
、盧泰愚大統領は逮捕・投獄、金泳三金大中大統領は息子の逮捕・投獄…。
そして、盧武鉉前大統領は自殺。
今年2月まで大統領だった李明博も、側近、親族が連続逮捕&起訴され、本人もどうなることか。
このままいくと、朴槿恵氏の行く末もまた同じ…。

そう、韓国人は誰であっても、新しい道を選ぶことはできないのだ。

そんな隣人たちと、善良な関係など、望む術などやはり無いのではないか…、そんな気がしてくる。

パッチギ ひとつ観てもわかるように、日韓の経てきた歴史と、積み上げてきた感情はあまりにも
複雑で、まずは関係性をゼロに戻す、ことすら不可能な関係。

そんなことわかってて、ふたりのファンになった。
いや、ファンになったからこそ、知ったことも多い。

今年はドームツアーからスタジアム公演まで、よくぞここまでと思えるくらいの成功を収めた。

それなのに…、それなのに残念ながら、これから先も明るい未来が続く、なんて楽観的な気持ちには
ぜんぜんなれない。

12年と13年を比べてみて、どれだけテレビへの露出が減ったことか。
コンサートの動員数は増えたし、CDの売上だってそこそこ順調なのに、これほどなのはやはり、
日本国内の風潮によるところが大きいのだろう。
実際に、東方神起に限らず、韓流タレント全般の露出が少なくなった。

きっと政治的にも商業的にも、色んな力が働いていて。
何より日本の国民感情が、どんどん嫌韓へと傾いている。

今後のふたりの日本での活動は、もっと制限されていくよね。

だけど、もっと深刻なのは、彼らふたりの韓国での人気が低迷してるんじゃないかということ。
カシオペアのファンイベントは無料なうえに、今回日本人にまで、門戸を開いた。
( ↑ ずいぶん以前にご指摘いただいてました、韓国でファンイベントと言えば、たいていが
無料なんだそう。時間が無くて、調べられていませんが、カシオペアのファンイベントも、
以前から無料だったのかも知れないので、念のため追記 )

どうしてビギイベだけお金取るのよ?とお怒りのファンもいたけれど、違うよね…。
それだけ、韓国でのファンが減ってるっていうのが事実なのでは?
最初から、イベント会場いっぱいに、席が配置されてなかった。
用意しても、埋まらないこと、事前にわかっていたからだよね。

日本でのふたりの人気はまだまだ絶大で、きっと韓国での実情が腑に落ちないから、
韓国の事務所での東方神起の待遇(特にユノ)が、悪すぎるって発想になるのかも。

そのうえいずれ来てしまう、ふたりの兵役…。空白の期間。

彼ら自身、そして事務所の思惑、すべて絡んで物事は進んでいく。
きっと色んなこと考えなくちゃいけなくて、たぶんすでに色んなこと模索してる。

せめて今の時点で、彼らの苦労や努力、納得できるぐらいの利益を、すでに
自らの手に、入れてくれているといいなと思う。
お金にすがりつくことなく、自分の進みたい道を選んでいけるように。

今回私は、ビギの継続、するかどうかものすごく悩んだ。
もう辞めてしまってもいいような気持ちが、どこかにあるから。

こうして彼らを追い続けてる私が、そんな気持ちになってしまうということは、
きっと他のファンにもありえるということ。
自らがそうなりながらも、そんなふうに積み重なって、ファンが減ってしまうのは
彼らのために悲しいと思う、ばかげた気持ち…。

黄金を観終わった。

モモの存在が悲しすぎる。
北朝鮮人スパイを日本映画で演じるチャンミンが、私にとっては刹那的すぎる。

チャンミン自身そして周囲の人間が、それがどういうことか熟考せずに、受けるはずもないこと
わかっているから、刹那的であるはずはない。

だけど結果的に、刹那であること見えているかのよう。

だって、黄金の韓国での動員数は、一説によると総数で2,000人余り。
母国においてはほんの一瞬で、彼の努力の結晶は過ぎたのだ。

映画の余韻と同様、そして窓の外の降り続く雨と同様、私の気持ちは沈んでる。
どこまでも晴々とした気持ちで、応援していたい、そんな気持ちが叶えられなくて。